X2SYS_CROSS

名前
書式
説明
オプション
注意
符号の慣習

関連事項

名前

x2sys_cross − クロスオーバー誤差を見つけて計算する

書式

x2sys_cross track(s) −TTAG [ −Cc|f|g|e ] [ −Fflags ] [ −Il|a|c ] [ −Jparameters ] [ −Kcombi.lis] [ −O ] [ −Nd|sunit ] [ −Qe|i ] [ −Sl|uspeed ] [ −V ][ −Wt|d|nsize ] [ −2 ] [ −bo[s|S|d|D][ncol] ]

説明

x2sys_cross は航跡の間(「外部クロスオーバー」)又は内部(「内部クロスオー バー」)の全ての交点を決め、時刻、位置、航跡に沿った距離、各航跡セグメン ト に沿った船首方位及び速度、全ての観測値のクロスオーバー及び平均値を報 告するのに使われる。航跡の名前はコマンドライン上から渡される。デフォ ル トでは x2sys_cross は外部及び内部クロスオーバーの両方を探す。オプション として、クロスオーバーを計算する前に 1 つの図法を使って全てのデータを投 影することもできる。

tracks

1 つ以上のバイナリ又はアスキーデータファイル。名前の一 覧を与えるには ‘cat tracks.lis‘ を使うこと。名前に拡張子が無 い ときはこの TAG に合う拡張子を付け加える。航跡ファイルは最初にカ レ ン ト デ ィ レ ク ト リ 、 次 に( も し 存 在 す れ ば) $X2SYS_HOME/TAG_paths.txt に挙げられた全てのディレクトリから探 される [ $X2SYS_HOME が設定されていなけ れ ば デ フ ォ ル ト で $GMTHOME/share/x2sys になる]。

−T

他のものの中から定義するためのファイルを設定するデータセッ ト TAG を設定する。

オプション

オプションフラグとそれに付属する引き数の間にスペースを入れないこと。

−C

航跡に沿った距離の計算の手順を選択する。

c カルテジアン距離[デフォルト].
f
平面地球距離。
g
大円距離。
e
現在の GMT 楕円上での測地線距離。

−F

使う列を設定する。コンマ区切りの列の名前の一覧を与えるこ と 。 この一覧には x, y 又は lon, lat 及び理想的には time が含まれ ていなければならない [デフォルトでは全ての列を選択する]。

−I

内挿モードを設定する。以下から選ぶこと。

l 線形内挿[デフォルト]。
a
秋間スプライン内挿。
c
3 次スプライン内挿。

−J

地図の図法を選択する。尺度は UNIT/degree 、1:xxxxx 、 又 は UNIT 単 位 の 幅 (オプションを大文字にする) である。 UNIT は .gmtdefaults4 で設定された MEASURE_UNIT によって cm 、インチ 、 又は m になるが、 c, i, m を scale/width の値に付けることによっ て、コマンドライン上で上書き変更することができる。地図の高さ 、 最 大 の大きさ、最小の大きさを指定するには、それぞれ h, +, - を width に付けること。

詳細は psbasemap の man ページを参照すること。

円筒図法:

−Jclon0/lat0/scale (カッシーニ図法)
−Jj
lon0/scale (ミラー図法)
−Jm
scale (メルカトル図法 - 投影中心はグリニッジ子午線と赤道)
−Jm
lon0/lat0/scale (メルカトル図法 - 中心子午線と標準緯度 を 設 定)
−Joa
lon0/lat0/azimuth/scale (斜めメルカトル図法 - 投影中心と方 位角を設定)
−Job
lon0/lat0/lon1/lat1/scale (斜めメルカトル図法 - 2 点を設定)
−Joc
lon0/lat0/lonp/latp/scale (斜めメルカトル図法 - 中心点と極 を設定)
−Jq
lon0/scale (等距円筒図法 (Plate Carree))
−Jt
lon0/scale (TM - 横メルカトル図法、赤道は y = 0)
−Jt
lon0/lat0/scale (TM - 横メルカトル図法、原点を設定)
−Ju
zone/scale (UTM - ユニバーサル横メルカトル図法)
−Jy
lon0/lats/scale (基本円筒図法)

方位図法:

−Jalon0/lat0/scale (ランベルト正積方位図法)
−Je
lon0/lat0/scale (正距方位図法)
−Jf
lon0/lat0/horizon/scale (心射図法)
−Jg
lon0/lat0/scale (正射図法)
−Js
lon0/lat0/[slat/]scale (一般平射図法)

円錐図法:

−Jblon0/lat0/lat1/lat2/scale (アルベルス正積円錐図法)
−Jd
lon0/lat0/lat1/lat2/scale (正距円錐図法)
−Jl
lon0/lat0/lat1/lat2/scale (ランベルト正角円錐図法)

様々な図法:

−Jhlon0/scale (ハンメル図法)
−Ji
lon0/scale (正弦曲線図法=サンソン図法)
−Jk
[f|s]lon0/scale (エッケルト IV (f) 及び VI (s) 図法)
−Jn
lon0/scale (ロビンソン図法)
−Jr
lon0/scale (ヴィンケル第 3 式図法)
−Jv
lon0/scale (ファン・デア・グリンテン図法)
−Jw
lon0/scale (モルワイデ図法)

非地理的図法:

−Jp[a]scale[/origin][r|z] (極座標 (theta,r))
−Jx
x-scale[d|l|ppow|t|T][/y-scale[d|l|ppow|t|T]] (線形、対数 、 指数スケーリング)

−K

ファイル combi.lis にある組合せだけを処理する [デフォルトで は指定されたファイルの間の全ての可能な組合せを処理する]。

−L

古い XOVER フォーマットを使って結果を出力する[デフォルト は X2SYS フ ォ ー マット]。このオプションは *.gmt フォーマットの MGD77 ファイルとだけ使われるべきである。

−N

距離については d を、速度については s を付け、それから必 要 な unite (メートル又は m/s )、 k ( km 又は km/hr )、 m (マ イル又は マイル/hr)、又は n (海里又はノット)で与えること [デ フ ォルトは −Ndk −Nse ( km 及び m/s )]。

−Q

外部クロスオーバーのみにするには e を、内部クロスオーバーの みにするには i を付けること [デフォルトでは全てのクロスオ ー バ ー]。

−R

west, east, south, 及び north は対象とする領域を指定する。 小数値を含む度又は [+-]dd:mm[:ss.xxx][W|E|S|N] のフォーマットで 指 定できる。東西南北の代わりに地図座標の左下と右上を使うときは r を付けること。 2 つの略号 −Rg −Rd は全球領域(それ ぞ れ 経 度 0/360 又は -180/+180 と緯度 -90/+90 )を表す。

−S

航跡速度のウィンドウを定義する。速度がこのウィンドウの外側 のときはクロスオーバーを計算しない。

−Sl は下限を設定する[デフォルトは 0 ]。
−Su
は上限を設定する[デフォルトは無限]。

−V

冗長モードを選択する。標準エラー出力に経過報告を送る[デフォ ルトでは「黙って」実行する]。

−W

t, d, 又は n を与え、クロスオーバーのそれぞれの側での隣接す る 2 点間に許容される最大の時間のギャップ[無限]、又は距離のギャ ッ プ[無限](両方ともユーザ単位)を付けること。ギャップがこの最大 ギャップを超えるときはクロスオーバー計算を飛ばす。 −Wn について は、それぞれの側で内挿に使う点の最大数を与えること[ 3 ]。

−2

クロスオーバーにおける各航跡の値を報告する [デフォルトでは クロスオーバー値と平均値を報告する]。

−bo

バイナリ出力を選択する。単精度に対しては s を付けること[デ フ ォルトは d (倍精度)]。大文字の S (又は D) にするとバイトスワ ップを行う。随意で、必要なバイナリ出力ファイルの列数 ncol を 付 けること。

注意

見つけられた COE (クロスオーバー誤差)は標準出力に( −bo が設定されていな い限り) アスキーフォーマットで出力される。アスキーが選ばれたときは、 出 力 フォーマットは古い形式の XOVER 出力 ( −L )が選択されているかどうかに 依存する。そのときは、最初の行にはファイル名と開始年が含まれ、その後 に 続く行には見つかった各 COE のデータが入る。出力されるフィールドは緯度、 経度、航跡 #1 及び #2 に沿った時間、重力の誤差、地磁気の誤差、水深の 誤 差 、重力の平均、地磁気の平均、水深の平均、航跡 #1 及び #2 に沿った船首 方位である。デフォルトのフォーマットが選ばれたときはヘッダ行は "> " で 始 まり、クロスオーバーの出力フォーマットは最初の 10 列が x, y, 航跡 #1 及び #2 に沿った時間、航跡 #1 及び #2 に沿った距離、航跡 #1 及び #2 に 沿 った船首方位、航跡 #1 及び #2 に沿った速度となり、その次が各データタ イプ(又は航跡の値、 −2 参照)に対する( COE, 平均値)の組になる。自然3次ス プ ラインよりも秋間スプラインを使うことを推奨する。なぜなら内挿で大きな 振動を引き起こしやすい外れ値に対してより感度が低いからである。

符号の慣習

lega 及び legb がコマンドラインで渡されると、 COE の値は値( lega ) - 値( legb )となる。

gmt フォーマットのファイル c2104.gmt の内部クロスオーバーを全て計算して 、タグ MGG を使って古い XOVER フォーマットで出力する。

x2sys_cross c2104.gmt −L −TMGG > c2104.d

2 つの MGD77 ファイル A13232.mgd77 及び A99938.mgd77 の水深のクロスオー バーの位置を見つける。

x2sys_cross A13232.mgd77 A99938.mgd77 −Qe −TNGD77 −Flon,lat,depth > crossovers.d

関連事項

GMT(l), x2sys_init(l) x2sys_datalist(l) x2sys_get(l) x2sys_put(l)