PSROSE

名前
書式
説明
オプション

バグ
関連事項

名前

psrose − (長さ,方位)をウィンドローズダイアグラム又は極ヒストグラム(セク タ又はローズダイアグラム)として描画する。

書式

psrose file [ −Asector_width[r] ] [ −B[p|s]parameters ] [ −C[mode_file] ] [ −Eazimuth/elevation ] [ −Gfill ] [ −H[i][nrec] ] [ −I ] [ −K ] [ −M[parameters ] [ −O ] [ −P ] [ −Rr0/r1/az_0/az_1 ] [ −Sradial_scale[n] ] [ −T ] [ −U[/dx/dy/][label] ] [ −V ] [ −Wpen ] [ −X[a|c|r][x-shift[u]] ] [ −Y[a|c|r][y-shift[u]] ] [ −Zscale ] [ −ccopies ] [ −:[i|o] ] [ −bi[s|S|d|D][ncol] ]

説明

psrose は(長さ,方位)の組をファイル file [又は標準入力] から読み取ってウ ィンドローズダイアグラムを描画する PostScript コードを生成する。随意で( −A を用いて)、極ヒストグラム(セクタ又はローズダイアグラム)を描くことが できる。オプションで全円でも半円でも描くことができる。 PostScript コ ー ドは標準出力に書き出される。

file

アスキー[またはバイナリ、 −b 参照]データファイルの名前。 ファイルが与えられていないときは、 psrose は標準入力から読み 取 る。

オプション

オプションフラグとそれに付属する引き数の間にスペースを入れないこと。

−A

セクタ及びローズダイアグラム用のセクタの幅を度で与える [デ フォルトでは 0 で、これはウィンドローズダイアグラムであることを 意味する]。セクタダイアグラムでなくローズダイアグラムを描くとき は r を付けること。

−B

地図の枠の目盛とケバの間隔を設定 す る 。 全 て の 詳 細 は psbasemap の man ページを参照すること。ここでの "x" は半径の距 離で "y" は方位であることに注意すること。 ylabel は図の表題を入 れるのに用いることができる。

−C

modes ファイルで与えられた主方向を示すベクトルを描画する。 ファイルが与えられていないときは、平均方向を計算して描画する。

−E

視点の方位角と仰角を設定する[ 180/90 ]。

−G

セクタ内部の塗りつぶしの色を選択する[デフォルトでは塗りつぶ し 無 し]。グレースケール (0−255)、カラー(r/g/b, それぞれ範囲は 0−255; h-s-v, 範囲は 0−360, 0−1, 0−1; c/m/y/k, それぞれ範 囲 は 0−100%; 有効なカラー名)を指定すること。

−H

入 力 フ ァ イルにヘッダ行がある時に使う。ヘッダ行の数は .gmtdefaults4 ファイルを編集することにより変更できる。このオ プ シ ョンが使われた場合、 GMT のデフォルトではヘッダ行は 1 行であ る。入力データだけにヘッダ行が必要な場合は −Hi を使うこと [デフ ォルトでは入力データにヘッダ行があればそれも出力される]。

−I

調べるだけのコマンド。最適な −R を特定するのに必要な統計を 計算する。図は作成しない。

−K

さらに PostScript コードが後に続くときに使用する [デフォ ル トでは描画システムを終了する]。

−M

新しい矢印の属性 tailwidth/headlength/headwidth/r/g/b を指 定して矢印の外見を変える ( −C 設定時の み) [ デ フ ォ ル ト は 0.075c/0.3c/0.25c/0/0/0 (または 0.03i/0.12i/0.1i/0/0/0)] 。

−O

上書き描画モードを選択する [デフォルトでは新しい描画システ ムに初期化する]。

−P

縦置き描画モードを選択する [ GMT のデフォルトは横置きである 。これを変更するには gmtdefaults を参照すること]。

−R

興味の対象である’領域’を(r,azimuth)空間で指定する。 r0 は 0 で、 r1 は最大の長さである。方位には、半円なら -90/90 を、全 円 なら 0/360 を指定すること。

−S

円の半径を指定する。 n を付けると入力された半径が 0 から 1 までの範囲に規格化される。

−T

入力データが方向のデータ( 180 度の不確定性を持つ)であり、本 当の 0-360 度の範囲の向きのデータ[デフォルト]ではないことを指定 する。

−U

図に Unix システムのタイムスタンプを入れる。図の左下隅に 対 す るスタンプの左下隅の相対的な位置を決めることができる。随意で ラベル又は c (コマンドの文字列を入れる)を付けることができ る 。 GMT のパラメータ UNIX_TIMEUNIX_TIME_POS は外見に影響を及ぼ す。詳細は gmtdefaults の man ページを参照すること。

−V

冗長モードを選択する。標準エラー出力に経過報告を送る [デ フ ォルトでは「黙って」実行する]。

−W

セクタの輪郭やローズ描画のペン属性を設定する[デフォルトでは 輪郭無し]。 pen (ペン属性)はコンマで区切られ た width, color, texture のリストで、それぞれはオプションである。 width (幅)は長 さの単位(ポイント、センチメ ー ト ル 、 イ ン チ) 又 は faint, thin[ner|nest], thick[er|est], fat[ter|test], obese のいずれか で指定することができる。 color (色)はグレースケール (0−255) 又 は カ ラ ー (r/g/b, それぞれ範囲は 0−255; h-s-v, 範囲は 0−360, 0−1, 0−1; c/m/y/k, それぞれ範囲は 0−100%; 有効なカラー名) に よ り指定できる。 texture (テクスチャ)はダッシュ ‘-’ と点 ‘.’ の組 合せである。

−X −Y

図の原点を現在の原点に対して (x-shift,y-shift) だけ動 か す 。随意で長さの単位 (c, i, m, p) を付けることができる。値の前 に a を付けると描画後に原点を元の位置に戻し、値の前に r [デフォ ルト]を付けると現在の原点を新しい位置として再設定する。 −O を使 うとデフォルトの (x-shift,y-shift) が (0,0) になり、そうでな い ときは (r1i, r1i) 又は (r2.5c, r2.5c) になる。代わりに、 c は現 在のページサイズに基づくページの中心を使って図を中央の座 標 (x 又は y) に動かす。

−Z

データの半径に scale を掛ける。例えば、 −Z0.001 を用いると データの単位が m から km に変わる [デフォルトではスケーリング無 し]。

−c

図のコピー枚数を指定する[デフォルトは 1 ]。

−:

入力ファイルには(半径,方位)でなく(方位,半径)の順でデータが 入っていることを指定する。

−bi

バイナリ入力を選択する。単精度に対しては s を付けること[デ フ ォルトは d (倍精度)]。大文字の S (又は D) にするとバイトスワ ップを行う。随意で、バイナリファイルの列数がこのプログラムで 必 要 な列数を越えるときは、バイナリファイルの列数 ncol を付けるこ と[デフォルトは 2 列]。

セクタの幅を 10 度、円の半径を 3 インチ、グリッドを 25km 間隔 で 150km ま でとり、セクタ方向に 30 度間隔、半径方向に 50km 間隔で目盛を入れ、淡 青色に塗って、赤色の実線(幅 0.75 ポイント)で囲い、平均方向を描き、用 紙 の 向きをポートレートに設定し、ファイル fault_segments.az_r ((方位,長さ (m) )の組を含む) のデータを用いて半円のローズダイアグラムを描画する。

psrose fault_segments.az_r −R0/150/-90/90 −B50g25:"Fault length":/g30:."Rose diagram": −S3i −A10r −Glightblue −W0.75p,red −Z0.001 −C −P −T −: | lpr

円の半径を 5cm 、半径方向の格子を 100 単位間隔で 500 までとり、セクタ方 向 を 45 度間隔、実線(幅 0.5 ポイント)を用い、用紙の向きをランドスケー プ[デフォルト]とし、 UNIX タイムスタンプとコマンドラインを入れ、ファ イ ル lines.r_az のデータを用いて全円のウィンドローズダイアグラムを描画す る。

psrose lines.az_r −R0/500/0/360 −S5c −Bg100/g45:."Windrose diagram": −W0.5p −Uc | lpr

バグ

極 ヒストグラムに関する半径スケール及びグリッド設定のデフォルトは存在し ない。ユーザは psrose −I を実行して値域毎にまとめたデータセットから最大 値を探さなければならない。

関連事項

GMT(l), gmtdefaults(l), pshistogram(l)