PSIMAGE

名前
書式
説明
オプション

関連項目

名前

psimage − 地図上に画像 (EPS ファイル又は Sun ラスタファイル) を描画する

書式

psimage imagefile [ −W[-]xlength[/ylength] | −Edpi ] [ −Cxpos/ypos[/justify] ] [ −Fpen ] [ −G[f|b]color ] [ −I ] [ −K ] [ −M ] [ −Nnxrep[/nyrep] ] [ −O ] [ −P ] [ −U[/dx/dy/][label] ] [ −V ] [ −X[a|c|r][x-shift[u]] ] [ −Y[a|c|r][y-shift[u]] ] [ −ccopies ]

説明

psimage は Encapsulated PostScript ファイル又は 1、8、24 又は 32 ビットの Sun ラスタファイルを読んで地図上に描画する。 画像は任意の大きさに拡大・縮小でき、 1 ビットのラスタ画像は (1) 反転、すなわち黒のピクセル (on) を白 (off) にする、又はその逆、 (2) 異なる前景色や背景色を指定することにより着色する、 (3) 背景又は前景のどちらかを透明にすることができる。随意で、ユー ザ は TV の YIQ 変換を用いてカラーラスタ画像をグレースケールにすることができ る。またユーザは、カスタムデザインされた大きな塗り模様画像を、それが 適 切 なクリップパスにより前処理されていれば、複製することを選択することも できる (多くの GMT のプログラムで提供されている −Gp の仕組では縦横 146 より小さなラスタに制限されている)。

imagefile

こ れは Encapsulated PostScript (EPS) ファイル又は Sun ラスタフ ァイルでなければならない。 EPS ファイルは適切な BoundingBox を 含 ん でいなければならない。ラスタファイルの深さは 1 、 8 、 24 、 32 ビットのいずれかである。旧式、標準、ランレングス 圧 縮 、 RGB の Sun ラスタファイルがサポートされている。他のラスタフォー マットは様々なパブリックドメインのソフトウェア(例えば imconv 、 xv )により Sun フォーマットに変換することができる。

−E

画像の dpi を設定する。−W を使っても良い。

−W

画像のサイズを設定する。 ylength を指定しないときは xlength * (ny/nx) に設定される。 xlength が負のときは 絶 対 値 を 使 い PostScript 画像オペレータを用いてデバイスの解像度に画像を内挿す る。 −E を使っても良い。

オプション

オプションフラグとそれに付属する引き数の間にスペースを入れないこと。

−C

画像の左下の位置を設定し、随意で配置を付けることが で き る [0/0/LB] 。

−F

与えられたペン属性により画像の周囲の長方形枠を描く[枠なし] 。 pen (ペン属性)はコンマで区切られた width, color, texture の リ ストで、それぞれはオプションである。 width (幅)は長さの単位( ポイント、センチメートル、インチ)又 は faint, thin[ner|nest], thick[er|est], fat[ter|test], obese のいずれかで指定することが できる。 color (色)はグレースケール (0−255) 又はカラー (r/g/b, そ れ ぞれ範囲は 0−255; h-s-v, 範囲は 0−360, 0−1, 0−1; c/m/y/k, それぞれ範囲は 0−100%; 有効なカラー名) により 指 定 で き る 。 texture (テクスチャ)はダッシュ ‘-’ と点 ‘.’ の組合せである。

−Gb

1 ビット画像テンプレートに対して背景色(白のピクセルで置き 換える)を設定する。 - を使うと透明になる( −Gf に好みの色を設定すること)。

−Gf

1 ビット画像テンプレートに対して前景色(黒のピクセルで置き 換える)を設定する。 - を使うと透明になる( −Gb に好みの色を設定すること)。

−I

描画の前に画像を反転する( 1 ビット画像のみ)。これは他の GMT のプログラムで −GP を用いたときに起こることと同じである。

−K

さらに PostScript コードが後に続くときに使用する [デフォ ル トでは描画システムを終了する]。

−M

(テレビジョンの) YIQ 変換を用いてモノクローム画像に変換する 。

−N

画像を x 方向に nxrep 回、 y 方向に nyrep 回繰り返す[デフォ ルトは 1/1 ]。

−O

上書き描画モードを選択する [デフォルトでは新しい描画システ ムに初期化する]。

−P

縦置き描画モードを選択する [ GMT のデフォルトは横置きである 。これを変更するには gmtdefaults を参照すること]。

−U

図に Unix システムのタイムスタンプを入れる。図の左下隅に対 するスタンプの左下隅の相対的な位置を決めることができる。随意 で ラ ベ ル又は c (コマンドの文字列を入れる)を付けることができる。 GMT のパラメータ UNIX_TIMEUNIX_TIME_POS は外見に影響を及 ぼ す。詳細は gmtdefaults の man ページを参照すること。

−V

冗長モードを選択する。標準エラー出力に経過報告を送る[デフォ ルトでは「黙って」実行する]。

−X −Y

図の原点を現在の原点に対して (x-shift,y-shift) だけ動 か す 。随意で長さの単位 (c, i, m, p) を付けることができる。値の前 に a を付けると描画後に原点を元の位置に戻し、値の前に r [デフォ ルト]を付けると現在の原点を新しい位置として再設定する。 −O を使 うとデフォルトの (x-shift,y-shift) が (0,0) になり、そうでな い ときは (r1i, r1i) 又は (r2.5c, r2.5c) になる。代わりに、 c は現 在のページサイズに基づくページの中心を使って図を中央の座 標 (x 又は y) に動かす。

−c

図のコピー枚数を指定する[デフォルトは 1 ]。

8 ビットのラスタファイル scanned_face.ras に含まれる画像を横 8 cm、縦 10 cm にスケールして描画する。

psimage scanned_face.ras −W8c/10c > image.ps

Encapsulated PostScript ファイル tiger.eps の右上の位置を現在より 2 イ ンチ右、 1 インチ上へずらし、幅を 3 インチにスケールする。

psimage tiger.eps −C2i/1i/TR −W3i > image.ps

画 像テンプレート 1_bit.ras を縦横 5 インチの範囲にわたって、各部分を縦 横 1 cm に設定し、 (茶色の背景と赤の前景に)着色して繰り返し描画する。

psimage 1_bit.ras −Gbbrown −Gfred −N5i/5i −W1c > image.ps

関連項目

GMT(l)