MAKECPT

makecpt − GMT カラーパレットテーブルを作る

makecpt [ −Ctable ] [ −D ] [ −I ] [ −M ] [ −N ] [ −Q[i|o] ] [ −Tz0/z1/dz | −Tztable] [ −V ] [ −Z ]

makecpt はカラーパレットテーブル( cpt ファイル)を作るのを手伝うユーティ リティである。等値線間隔の等間隔のセットを定義するか、独自の z テーブル を通して、既存のマスター cpt ファイルに基づく新しい cpt ファイルを作 る 。 結果の cpt ファイルは、マスター cpt に対して逆順にしたり、連続的又は 離散的にすることができる。
カラーパレットは z 値の範囲を超えた 3 つの追加の色を含む。これらは最 低 の z 値より低い値に割り当てられた背景色 (B) 、最高の z 値より高い値に割 り当てられた前景色 (F) 、そして値が定義されない全ての場所に与えら れ た NaN の色 (N) である。
マスター cpt ファイルに B, F, 及び N の項目が含まれているとき、これらは 新しいマスターファイルにコピーされる。そうでないときは、 .gmtdefaults4 フ ァ イ ル 又 は コ マ ン ド ラ イ ン の パ ラメータ COLOR_BACKGROUND, COLOR_FOREGROUND, 及び COLOR_NAN が使われる。このデフォルトの動作はオプ ション −D, −M 又は −N を使って変更することができる。
makecpt により作成されたパレットのカラーモデル( RGB, HSV 又は CMYK ) は マスター cpt ファイルのヘッダで指定されているものと同じになる。マスター cpt ファイルに COLOR_MODEL パラメータが無いときは、

−C

内挿に用いるマスターカラーテーブル table を選択する。内蔵の テーブル(一覧を見るには makecpt と打つこと)の中から選ぶか、又は 既存の cpt ファイルの名前を与えること [デフォルトは rainbow cpt ファイルを与える]。

−D

cpt ファイルに書き出される背景及び前景色となる出力 cpt ファ イルの最低及び最高の z 値に対する色を選択する [デフォルトではマ スターファイルで指定された色、又はパラメータ COLOR_BACKGROUND, COLOR_FOREGROUND, 及び COLOR_NAN により定義された色を使う]。

−I

マスター cpt ファイルの色の順番を逆にする。また、パラメータ COLOR_BACKGROUND 及び COLOR_FOREGROUND により指定された前景及び 背景色を入れ替える。

−M

−D と組み合わせたときは、 COLOR_NAN のみ考慮される。

−N

背景、前景、及び NaN の色のフィールドを書き出さない [デフォ ルトではそれらを書き出す]。

−Q

対数内挿法を選択する[デフォルトは線形]。 −Qi とすると z 値 を log10(z) と仮定し、色を割り当て、 z を書き出す[デフォルト]。 −Qo は始めに log10(z) をとり、色を割り当て、 z を書き出す。

−T

z の最低及び最高値と間隔を与えることにより新しい cpt ファイ ル の範囲を定義する。代わりに、行毎に 1 つの z の値を含むアスキ ーファイルの名前を与えることもできる。与えないときは、マスタ ー cpt ファイルの既存の範囲がそのまま使われる。

−V

冗長モードを選択する。標準エラー出力に経過報告を送る[デフォ ルトでは「黙って」実行する]。

−Z

連続的な cpt ファイルを作る [デフォルトは不連続、すなわち各 区間に一定の色が割り当てられる]。

青-白-赤の polar カラーテーブルを使って、 z の値が -200 から 200 までで 、色が 25 毎に非連続的に変わるような cpt ファイルを作る。

makecpt −Cpolar −T-200/200/25 > colors.cpt

デフォルトの rainbow の色を連続的に用いて、 z が -2 から 6 まで 1 づ つ 変化する等間隔の cpt ファイルを作る。

makecpt −T-2/6/1 −Z > rainbow.cpt

海底地形用の GEBCO 風の cpt ファイルを作る。

makecpt −Cgebco > my_gebco.cpt

makecpt は個人のディレクトリにある既存の .cpt ファイルからの内挿も行う ため、一覧にある cpt の名前を出力ファイル名として使うことはできない。そ のため例では my_gebco.cpt としている。

GMT(l), grd2cpt(l)