GRD2CPT

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書式
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オプション

関連項目

名前

grd2cpt − グリッドファイルを読み込みカラーパレットファイルを作る

書式

grd2cpt grdfile [ −Ccptmaster ] [ −D ] [ −Enlevels ] [ −I ] [ −Lminlimit/maxlimit ] [ −M ] [ −N ] [ −Q[i|o] ] [ −Rwest/east/south/north[r] ] [ −Szstart/zstop/zinc ] [ −T-|+|_|= ] [ −V ] [ −Z ]

説明

grd2cpt はグリッドファイルを読み込み標準出力にカラーパレット (cpt) ファ イ ルを書き出す。 cpt ファイルは選択した既存のマスター cpt ファイルに基 づいており、データ値から色への変換はデータの累積分布関数 (CDF) によるの で、色はヒストグラム等化されている。そのため結果の cpt ファイルがグリッ ドファイルや線形図法のグリッド画像に使われると、色は図上の領域に均一 に 分 布する。 z がグリッドファイルのデータ値であるとする。 CDF(Z) = ( z < Z の数) / (グリッドファイルの z の数) と定義する( NaN は無視される)。こ れ らの z の値はマスター cpt ファイルに規格化されて色は希望する間隔でサ ンプルされる。
カラーパレットは z 値の範囲を超えた 3 つの追加の色を含む。これらは最 低 の z 値より低い値に割り当てられた背景色 (B) 、最高の z 値より高い値に割 り当てられた前景色 (F) 、そして値が定義されない全ての場所に与えら れ た NaN の色 (N) である。
マスター cpt ファイルに B, F, 及び N の項目が含まれているとき、これらは 新しいマスターファイルにコピーされる。そうでないときは、 .gmtdefaults4 フ ァ イ ル 又 は コ マ ン ド ラ イ ン の パ ラメータ COLOR_BACKGROUND, COLOR_FOREGROUND, 及び COLOR_NAN が使われる。このデフォルトの動作はオプ ション −D, −M 又は −N を使って変更することができる。
grd2cpt
により作成されたパレットのカラーモデル( RGB, HSV 又は CMYK ) は マスター cpt ファイルのヘッダで指定されているものと同じになる。マスター cpt ファイルに COLOR_MODEL パラメータが無いときは、

grdfile

カラーパレットテーブルを得るのに用いる 2 次元バイナリグリッドフ ァイル。

オプション

−C

内挿に用いるマスターカラーテーブルを選択する。内蔵のテー ブ ル(一覧を見るには grd2cpt と打つこと)の中から選ぶか、又は既存の cpt ファイルの名前を与えること [デフォルトは rainbow cpt ファイ ルを与える]。

−D

cpt ファイルに書き出される背景及び前景色となる出力 cpt ファ イルの最低及び最高の z 値に対する色を選択する [デフォルトではマ ス ターファイルで指定された色、又はパラメータ COLOR_BACKGROUND, COLOR_FOREGROUND, 及び COLOR_NAN により定義された色を使う]。

−E

グリッドの z の範囲を nlevels の等間隔のスライスに分ける こ とにより線形のカラーテーブルを作る。

−I

マスター cpt ファイルの色の順番を逆にする。また、パラメータ COLOR_BACKGROUND 及び COLOR_FOREGROUND により指定された前景及び 背景色を入れ替える。

−L

cpt ファイルの範囲を minlimit/maxlimit に制限し、 CDF(Z) を 推定するときにはその範囲の外側は考慮しない [デフォルトではデ ー タの最大値と最小値を用いる]。

−M

−D と組み合わせたときは、 COLOR_NAN のみ考慮される。

−N

背景、前景、及び NaN の色のフィールドを書き出さない [デフォ ルトではそれらを書き出す]。

−Q

対数内挿法を選択する[デフォルトは線形]。 −Qi とすると z 値 を log10(z) と仮定し、色を割り当て、 z を書き出す[デフォルト]。 −Qo は始めに log10(z) をとり、色を割り当て、 z を書き出す。

−R

xmin, xmax, ymin, ymax は対象とする領域を指定する。地理的領 域 に対しては、これらの境界は西、東、南、北に対応し、小数値を含 む度又は [+-]dd:mm[:ss.xxx][W|E|S|N] のフォーマットで指定できる 。東西南北の代わりに地図座標の左下と右上を使うときは r を付ける こと。 2 つの略号 −Rg −Rd は全球領域(それぞれ経度 0/360 又 は -180/+180 と緯度 -90/+90 )を表す。暦時間座標系に対しては相対時 間(選択された TIME_EPOCH に対して相対的で、選択された TIME_UNIT を単位とする。 t−JX|x に付けること)又は [date]T[clock] 形式 の絶対時刻(T−JX|x に付けること)のどちらかを与えることができ る。少なくとも dateclock のどちらかが存在していなければなら ない。 T は常に必要である。 date の文字列は [-]yyyy[-mm[-dd]] ( グレゴリオ暦)又は yyyy[-Www[-d]] (ISO 週暦)の形式でなければなら ない。 clock の文字列は hh:mm:ss[.xxx] の形式でなければならない 。 区切り文字を利用する場合にはその型と位置が指定どおりでなけれ ばならない(ただし入出力と描画フォーマットは変更可能である)。

−S

cpt ファイルの刻み幅を設定する。 cpt ファ イ ル の 内 容 を zstart から zstop まで (zinc) の間隔で求める [デフォルトでは出 鱈目な方法で任意の値を選ぶ]。

−T

カラーテーブルをゼロに関して( -R から +R まで)対称にする 。 範囲 R を設定するには、 R =|zmin| には - を、 R = |zmax| には + を、 R = min(|zmin|, |zmax|) には _ を 、 R = max(|zmin|, |zmax|) には = というフラグを付けること。

−V

冗長な実行。これは CDF(Z) 推定を標準エラー出力に書き出す [ デフォルトでは黙る]。

−Z

連続的なカラーパレットを作る [デフォルトは不連続、すなわ ち 各区間に一定の色が割り当てられる]。

( まだ) cpt ファイルを作りたくないが、データの 90% が z1 と z2 の間にあ るかどうかといった、 grdinfo からは分からないことを知るのは有益な場合が あ る。それで CDF(Z) 曲線上の数点を知るためにこのようにすることができる (更に知るには −V オプションを使うこと)。

grd2cpt mydata.grd −V > /dev/null

CDF(Z) を計算するときにゼロ未満のデータを無視し、内蔵のマスター cpt フ ァイル relief を使って、 0 から 200 までの 20 ごとに変化する cpt ファイ ルを作る。

grd2cpt mydata.grd −Crelief -L0/10000 -S0/200/20 > mydata.cpt

関連項目

gmtdefaults(l), GMT(l), grdhisteq(l), grdinfo(l), makecpt(l)