GMTSTITCH

名前
書式
説明
オプション
アスキー形式の精度

関連事項

名前

gmtstitch − 許容範囲内の端点の線分を結合する

書式

gmtstitc infiles [ −D[template] ] [ −H[i][nrec] ] [ −M[i|o][flag] ] [ −Tcutoff[m|c|k|K] ] [ −V ] [ −:[i|o] ] [ −b[i|o][s|S|d|D][ncol] ] [ −bo[s|S|d|D][ncol] ]

説明

gmtstitch は 1 つ以上のデータファイル(複数セグメントのファイルでも良い 。 −M 参照)を読み込み全ての線分の端点の座標を調べる。 1 組の端点が同 一 又 は互いに指定された分離許容範囲より近いときは 2 本の線分は 1 本の線分 に結合される。この過程は残り全ての端点が許容テストを通らなくなるまで 繰 り返される。結果の線分は標準出力に書き出される。

file(s)

1 つ以上のデータファイル。何も与えられなければ標準入力から読み 込む。

オプション

−D

複数セグメントのデータに対して、各セグメントを別々の出力 フ ァ イルにダンプする [デフォルトでは複数セグメントファイルを標準 出力に書き出す]。個々のファイル名に対するフォーマットテンプレー ト を付けること。このテンプレートは整数の引き数(セグメント番号) をフォーマットできるフォーマット指定しを含まなければならない 。 これは通常 %d であるが先頭にゼロを与える %8.8d 等とすることもで きる [デフォルトは gmtstitch_segment_%d.d ]。

−H

入力ファイルにヘッダ行がある時に使う。 ヘ ッ ダ 行 の 数 は .gmtdefaults4 ファイルを編集することにより変更できる。このオプ ションが使われた場合、 GMT のデフォルトではヘッダ行は 1 行で あ る。入力データだけにヘッダ行が必要な場合は −Hi を使うこと [デフ ォルトでは入力データにヘッダ行があればそれも出力される]。

−M

複数のセグメントからなるファイルであることを意味する。セ グ メ ントは特別な行で区切られる。アスキーファイルでは最初の文字は flag でなければならない [デフォルトは’>’]。バイナリファイルでは 全てのフィールドが NaN で、 −b に明示的に出力する列数を設定しな ければならない。デフォルトでは −M の設定は入力と出力の両方に 適 用される。別々に設定するには −Mi 及び −Mo を使うこと。

−T

分離許容範囲をデータの座標単位で指定する[ 0 ]。分又は秒につ いては m 又は c を、 km については k ( −fg 及び平面地球近似の使 用 を示唆) 又は K ( −fg 及び正確な測地学的距離の使用を示唆)を付 けること。現在の ELLIPSOID が Sphere のときは球体大円距離が使わ れる。 2 本の線がこのカットオフよりも近い端点を持っているとそれ らは結合される。

−V

冗長モードを選択する。標準エラー出力に経過報告を送る[デフォ ルトでは「黙って」実行する]。

−:

入出力の(経度、緯度)と(緯度、経度)を入れ替える [デフォルト は(経度、緯度)]。 i を付けると入力のみが、 o を付けると出力のみ が入れ替わる [デフォルトでは両方入れ替わる]。

−bi

バイナリ入力を選択する。単精度に対しては s を付けること [ デフォルトは d (倍精度)]。大文字の S (又は D) にするとバイト ス ワ ップを行う。随意で、バイナリファイルの列数がこのプログラムで 必要な列数を越えるときは、バイナリファイルの列数 ncol を付け る こと [デフォルトは 2 入力列]。

−bo

バイナリ出力を選択する。単精度に対しては s を付けること [ デフォルトは d (倍精度)]。大文字の S (又は D) にするとバイト ス ワ ップを行う。随意で、バイナリ出力ファイルの必要な列数 ncol を 付けること [デフォルトは入力と同じ]。

−f

入出力列の特殊フォーマットを使う(時間又は地 理 デ ー タ) 。 i(nput) 又は o(utput) を指定すること [デフォルトでは入力と出力 の両方]。コンマ区切りで 1 列以上(又は列の範囲)を与えること。 各 列 又 は 列 の範囲の項目に対して T (絶対暦時刻)、 t (選択された TIME_EPOCH に対する相対時間)、 x (経度)、 y (緯度)、 f ( 小 数) の いずれかを付けること。 −f[i|o]g−f[i|o]0x,1y (地理座標)の 省略形である。

アスキー形式の精度

数値データのアスキー出力形式は .gmtdefaults4 ファイルのパラメータによっ て 決まる。緯度経度は OUTPUT_DEGREE_FORMAT に従ってフォーマットされ、一 方、他の値は D_FORMAT に従ってフォーマットされる。フォーマットの結果 と し て出力の精度が落ちて、その先の処理に影響する可能性があることに注意す ること。十分な精度で出力されていないと思ったら、バイナリ出力に変更する( も し使えるなら −bo とする)か、 D_FORMAT の設定を用いてより多くの桁数を 指定すること。

デジタル化された複数セグメントの線 segment_*.d (座標は cm 単位)を、端点 のずれを 0.1 mm までと仮定してできるだけ少ない線に結合する。

gmtstitch segment_*.d −Tf0.1 −M > new_segments.d

複 数セグメントファイル my_lines.d (経度、緯度の座標)のデジタル化された 線分を、端点のずれを 150 m までと仮定してできるだけ少ない線に結合し、完 全 な線分を Map_segment_0001.dat, Map_segment_0002.dat 等という名前の別 々のファイルに書き出す。

gmtstitch my_lines.d −Tf0.15k −M −DMap_segment_%4.4d.dat

関連事項

GMT(l), mapproject(l)