gmtdigitize − 地図の x/y 座標のデジタル化及び逆地図変換 |
gmtdigitize −Jparameters −Rwest/east/south/north[r] [ −A ] [ −Cdevice ] [ −Dlimit ] [ −F ] [ −H[i][nrec] ] [ −Llpi ] [ −M[flag] ] [ −Nnamestem ] [ −S ] [ −V ] [ −Zk|v ] [ −bo[s|S|d|D][ncol] ] [ > output.d ] |
gmtdigitize
は連続な線の結合によりデジタイザから点をデジタル化して指定
された図法を使って地図座標を計算する。このプログラムは対話的であり設
定 手
順から点をデジタル化する方法まで導いてくれる。このプログラムは実際の
地図スケールやデジタイザテーブルへ記録される紙の向きを決定する。デフ
ォ ルトでは結果は標準出力へ書き出される。 |
−J |
地図の図法を選択する。以下の文字により図法を決定する。大 文 字 のときはスケールとして与えられた数値は地図の幅(軸の長さ)とし て解釈され、そうでないときは地図のスケールになる(それぞれの図法 に 対する定義を参照すること)。単位(UNIT)はcm、インチ、mのいずれ かで、 .gmtdefaults4 で設定された MEASURE_UNIT に依存する が 、 c, i, m を scale/width の値に付けることによって、コマンドライン 上で上書き変更することができる。代わりに地図の高さ、最大の大 き さ 、最小の大きさを指定するには、それぞれ h, +, - を width に付 けること [デフォルトは w (幅)]。 |
地図投影で用いられている回転楕円体は、ホームディレクトリにあ
る .gmtdefaults4
ファイルを編集することにより、ユーザ定義とするこ
とができる。共通で用いられる 63 種類の回転楕円体と球体が現在
サ ポ
ートされており、またユーザは独自の回転楕円体のパラメータを設
定することも可能である。 (詳細は gmtdefaults の man を参照す
る こと)。 GMT のデフォルトは WGS-84
である。いくつかの GMT パラメ ータは投影結果に 影 響 を 及
ぼ す 。 ELLIPSOID, INTERPOLANT,
MAP_SCALE_FACTOR, MEASURE_UNIT 詳細は
gmtdefaults の man ページ を参照すること。 |
円筒図法: |
−Jclon0/lat0/scale 又は −JClon0/lat0/width (カッシーニ図法)。 |
投影中心とスケールを与えること( 1:xxxx 又は UNIT/度 )。 |
−Jclon0/lat0/scale 又は −JClon0/lat0/width (カッシーニ図法)。 |
投影中心とスケールを与えること( 1:xxxx 又は UNIT/度 )。 |
−Jjlon0/scale 又は −JJlon0/width (ミラー円筒図法)。 |
中 心子午線とスケールを与えること( 1:xxxx 又は UNIT/度 ) 。 |
−Jmparameters (メルカトル図法 [C])。 |
次のいずれかを選ぶこと。 |
−Jmscale 又は −JMwidth |
赤道沿いのスケールを与えるこ と( 1:xxxx 又 は UNIT/度 )。 |
−Jmlon0/lat0/scale 又は −JMlon0/lat0/width |
中心子午線、標準緯度と標準緯線沿いのスケールを与 えること( 1:xxxx 又は UNIT/度 )。 |
−Joparameters (斜めメルカトル図法 [C])。 |
次のいずれかを選ぶこと。 |
−Joalon0/lat0/azimuth/scale 又 は −JOalon0/lat0/azimuth/width |
投影中心、斜め赤道の方位とスケールを設定すること 。 |
−Joblon0/lat0/lon1/lat1/scale 又 は −JOblon0/lat0/lon1/lat1/scale |
投影中心、斜め赤道上のもう一つの点とスケールを設 定すること。 |
−Joclon0/lat0/lonp/latp/scale 又 は −JOclon0/lat0/lonp/latp/scale |
投影中心、斜め投影の極とスケールを設定すること。 |
斜め赤道沿いのスケールを与えること( 1:xxxx 又は UNIT/度 ) 。 |
−Jqlon0/scale 又は −JQlon0/width (等距円筒図法 (Plate Carree) ) 。 |
中心子午線とスケールを与えること( 1:xxxx 又は UNIT/度 ) 。 |
−Jtparameters (横メルカトル図法 [C])。 |
次のいずれかを選ぶこと。 |
−Jtlon0/scale 又は −JTlon0/width |
中 心 子 午線とスケールを与えること( 1:xxxx 又は UNIT/度 )。 |
−Jtlon0/lat0/scale 又は −JTlon0/lat0/width |
投影中心とスケールを与えるこ と( 1:xxxx 又 は UNIT/度 )。 |
−Juzone/scale 又は −JUzone/width (UTM - ユニバーサル横メルカトル 図法 [C]). |
ゾ ー ン 番号 (1-60) とスケールを与えること( 1:xxxx 又は
UNIT/度 )。 |
−Jylon0/lats/scale 又は −JYlon0/lats/width (基本円筒図法 [E])。 |
中心子午線、標準緯線とスケールを与えること( 1:xxxx 又 は UNIT/度 )。標準緯線は典型的には以下のいずれかである(ただ し任意の値にすることが可能)。 |
45 - ピーターズ図法 |
方位図法: 極を除いて −Rw/e/s/n は −Rg にリセットされる。より小さな領域に対 しては −R<...>r を使うこと。 |
−Jalon0/lat0/scale 又は −JAlon0/lat0/width (ランベルト正積方位 [E])。 |
lon0/lat0 で投影中心を特定する。スケールを 1:xxxx 又は radius/lat で与えること。ここで radius は原点から斜め 緯 度 lat までの UNIT 単位の距離。 |
−Jelon0/lat0/scale 又は −JElon0/lat0/width (正距方位図法)。 |
lon0/lat0 で投影中心を特定する。スケールを 1:xxxx 又は radius/lat で与えること。ここで radius は原点から斜め 緯 度 lat までの UNIT 単位の距離。 |
−Jflon0/lat0/horizon/scale 又は −JFlon0/lat0/horizon/width (心射 図法)。 |
lon0/lat0 で投影中心を特定する。 horizon で投影中心から の最大距離を特定する(度で < 90 )。スケールを 1:xxxx 又は radius/lat で与えること。ここで radius は原点から斜め緯 度 lat までの UNIT 単位の距離。 |
−Jglon0/lat0/scale 又は −JGlon0/lat0/width (正射図法)。 |
lon0/lat0 で投影中心を特定する。スケールを 1:xxxx 又 は radius/lat で与えること。ここで radius は原点から斜め緯 度 lat までの UNIT 単位の距離。 |
−Jslon0/lat0/scale 又は −JSlon0/lat0/width (一般平射図法 [C])。 |
lon0/lat0 で投影中心を特定する。スケールを 1:xxxx (極で 正しい)又は slat/1:xxxx (標準緯線 slat で正しい) 又 は radius/lat ( radius は原点から斜め緯度 lat までの UNIT 単位の距離)で与えること。 |
円錐図法: |
−Jblon0/lat0/lat1/lat2/scale 又は −JBlon0/lat0/lat1/lat2/width ( アルベルス正積円錐図法 [E])。 |
投影中心、 2 本の標準緯線とスケールを与えること( 1:xxxx 又は UNIT/度 )。 |
−Jdlon0/lat0/lat1/lat2/scale 又は −JDlon0/lat0/lat1/lat2/width ( 正距円錐図法) |
投 影中心、 2 本の標準緯線とスケールを与えること( 1:xxxx 又は UNIT/度 )。 |
−Jllon0/lat0/lat1/lat2/scale 又は −JLlon0/lat0/lat1/lat2/width ( ランベルト正角円錐図法 [C]) |
原点、 2 本の標準緯線とこれらに沿ったスケールを与える こ と( 1:xxxx 又は UNIT/度 )。 |
様々な図法: |
−Jhlon0/scale 又は −JHlon0/width (ハンメル図法 [E])。 |
中 心子午線と赤道沿いのスケールを与えること( 1:xxxx 又は UNIT/度 )。 |
−Jilon0/scale 又 は −JIlon0/width ( 正弦曲線図法=サンソン図法 [E])。 |
中心子午線と赤道沿いのスケールを与えること( 1:xxxx 又 は UNIT/度 )。 |
−Jk[f|s]lon0/scale 又は −JK[f|s]lon0/width (エッケルト IV (f) 及 び VI (s) 図法 [E])。 |
中 心子午線と赤道沿いのスケールを与えること( 1:xxxx 又は UNIT/度 )。 |
−Jnlon0/scale 又は −JNlon0/width (ロビンソン図法)。 |
中心子午線と赤道沿いのスケールを与えること( 1:xxxx 又 は UNIT/度 )。 |
−Jrlon0/scale −JRlon0/width (ヴィンケル第 3 式図法)。 |
中 心子午線と赤道沿いのスケールを与えること( 1:xxxx 又は UNIT/度 )。 |
−Jvlon0/scale or −JVlon0/width (ファン・デア・グリンテン図法)。 |
中 心子午線と赤道沿いのスケールを与えること( 1:xxxx 又は UNIT/度 )。 |
中心子午線と赤道沿いのスケールを与えること( 1:xxxx 又は UNIT/度 )。 |
非地理的図法: |
−Jp[a]scale[/origin][r|z] 又は −JP[a]width[/origin][r|z] (極座標 (theta,r)) |
随意で a を −Jp [又は −JP ]の後に挿入すると、東から反 時 計回りの方向[デフォルト]の代わりに北から時計回りの方位を 表す。随意で度単位の /origin を付けると、角度のオフセ ッ ト[0] を表す。また r が度単位の仰角であれば r を付けるこ と( s >= 0 かつ n <= 90 である必要がある)。半径[デフォル ト]でなく高さに目盛を入れたいときは z を付けること。スケ ールを UNIT/r-unit で与えること。 |
−Jxx-scale[/y-scale] 又は −JXwidth[/height] (線形、対数、指数ス ケーリング) |
x-scale を UNIT/x-unit 単位で、 y-scale を UNIT/y-unit で 与えること。あるいは width か height を UNIT 単位で指 定すること (別々に指定しないときは y-scale=x-scale )。軸 の向きを反転させたいときは負のスケールを使うこと (例、 y ならば正が下向き)。 随 意 で x-scale, y-scale, width, height に次のいずれかを付けることができる。 |
d |
データは地理座標である(度)。 |
||
l |
スケールする前に値の log10 をとる。 |
||
ppower |
スケールする前に値の power 乗をとる。 |
||
t |
入力座標は TIME_EPOCH に対する相対時間である。 |
||
T |
入力座標は絶対時刻である。 |
デフォルトの軸の長さ( gmtdefaults 参照) は −JXh (横 置 き 用)を用いて呼び出すことができる。 −JXv (縦置き用)を使うと x 軸と y 軸の長さが入れ替わる。最初のインストール時の GMT の デ フ ォ ル ト の 単 位 は UNIT である。しかし、これは .gmtdefaults4 ファイルを編集することにより変えることが で きる (このファイルがないときは gmtdefaults を実行すれば作 られる)。 |
地理的図法についてはスケールとして 1 を与えればとにかく解決することはで きる。 |
−R |
xmin, xmax, ymin, ymax は対象とする領域を指定する。地理的領 域に対しては、これらの境界は西、東、南、北に対応し、小数値を 含 む度又は [+-]dd:mm[:ss.xxx][W|E|S|N] のフォーマットで指定できる 。東西南北の代わりに地図座標の左下と右上を使うときは r を付ける こ と 。 2 つの略号 −Rg −Rd は全球領域(それぞれ経度 0/360 又は -180/+180 と緯度 -90/+90 )を表す。暦時間座標系に対しては相対 時 間(選択された TIME_EPOCH に対して相対的で、選択された TIME_UNIT を単位とする。 t を −JX|x に付けること)又は [date]T[clock] 形式 の絶対時刻(T を −JX|x に付けること)のどちらかを与えることができ る。少なくとも date と clock のどちらかが存在していなければなら ない。 T は常に必要である。 date の文字列は [-]yyyy[-mm[-dd]] ( グレゴリオ暦)又は yyyy[-Www[-d]] (ISO 週暦)の形式でなければなら ない。 clock の文字列は hh:mm:ss[.xxx] の形式でなければならない 。区切り文字を利用する場合にはその型と位置が指定どおりでなけ れ ばならない(ただし入出力と描画フォーマットは変更可能である)。 |
−A |
デジタイザマウス/パックがクリックされる度に聞くことのできる 信号を与える[デフォルトは無音]。 |
||
−C |
読み込み先のデバイス(ポート)を指定 す る[ デ フ ォ ル ト は /dev/ttyS0 ]。 |
||
−D |
前の点から limit 単位より離れた点だけを出力する。 cm 、イン チ、メートル、又はポイントに対してそれぞれ c, i, m, p を付け る こと [デフォルトは制限無し]。 |
||
−F |
プログラムから 4 つの任意の校正点を尋ねるようにする [デフォ ルトでは可能であれば地図の 4 隅を使う]。 |
||
−H |
このオプションは出力ファイルの先頭に任意の数のヘッダ行を 書 き出すことを可能にする。各行は自動的にコメントを表す文字 # から 始められる。 −N −M により複数の出力ファイルが選択されているとき はヘッダは書き出されない。 |
||
−L |
デジタイザテーブルの解像度をインチ当たりの線の数で設定する[ 2540 ]。 |
||
−M |
複数のセグメントからなるファイルであることを意味する。セ グ メ ントは特別な行で区切られる。アスキーファイルでは最初の文字は flag でなければならない [デフォルトは’>’]。バイナリファイルでは 全てのフィールドが NaN で、 −b に明示的に出力する列数を設定しな ければならない。デフォルトでは −M の設定は入力と出力の両方に 適 用される。別々に設定するには −Mi 及び −Mo を使うこと。 |
||
−N |
出力ファイルの名前を設定する。通常のファイル名が与えられる と、全てのデジタル化データがそのファイルに書き出される。ファ イ ル名に C の整数のフォーマット(すなわち %d )が含まれていると、そ のファイル名は現在のセグメント番号に基づいた一意的なファイル 名 を 作 成 す る た め の フ ォーマット宣言として使われる (例えば line_%d.d はファイル line_0.d, line_1.d 等になる)。デフォルトで は 、全ての結果は標準出力に書き出される。複数セグメントのファイ ルにするには −M オプションを指定する必要がある。 |
||
−S |
指定された地図の領域の外側に出る点を出力しない[デフォルトで は全ての点を出力する]。 |
||
−V |
冗長モードを選択する。標準エラー出力に経過報告を送る[デフォ ルトでは「黙って」実行する]。このプログラムは監視のためにデータ 出力を標準エラー出力に複製する。 |
||
−Z |
z 値を入力させてデータの 3 列目に出力させるには v を付ける こと。データの最終列にボタンキーを出力させるには k を付けること 。 −Zk と −Zv の両方を指定することができる [デフォルトは x,y の 2 列のみ出力する]。 |
||
−O |
上書き描画モードを選択する [デフォルトでは新しい描画シス テ ムに初期化する]。 |
与 えられた領域に対して作られたメルカトル地図から線をデジタル化し、各線 分を segment_000.xy, segment_001.xy 等という名前の個別のファイルに保 存 する。 gmtdigitize −R20/50/12/25 −Jm1:1 −M −Nsegment_%3.3d.xy ク リックする度に音を鳴らしながら、水平距離 130 から 970 まで、垂直時間 0 から 10 秒までのマルチチャネル地震波断面から地震学的に決められたイ ン タ ーフェースをデジタル化し、ボタンコードを出力し、全ての線分を単一の複 数セグメントファイルに保存する。 gmtdigitize −R130/970/0/10 −Jx1/-1 −M −A −Z > interfaces.d |
これは RedHat Linux ワークステーションに接続された
Calcomp DrawingBoard III に適用する。 /dev/ttyS0
をシリアルポートとして使い、完全に読み書き
可能となるようにパーミッションを変更する。それから、 stty -F
/dev/ttyS0 evenp としてターミナルを設定し、 stty -F
/dev/ttyS0 -a で検査する。デジ タイザの設定には以下の
CalComp 2000 ASCII (Save 3) 設定を使う。 |
gmtdefaults(l), gmt(l), gmtstitch(l) mapproject(l) project(l) |