GMTCONVERT

名前
書式
説明
オプション
アスキー形式の精度

関連項目

名前

gmtconvert − アスキーとバイナリの 1 次元のテーブルの変換、貼り付け、抽 出をする

書式

gmtconvert [ inputfiles ] [ −A ] [ −D[template] ] [ −E ] [ −Fcols ] [ −H[i][nrec] ] [ −L ] [ −I ] [ −M[i|o][flag] ] [ −N ] [ −S"search string") ] [ −V ] [ −:[i|o] ] [ −b[i|o][s|S|d|D][ncol] ] [ −f[i|o]colinfo ]

説明

gmtconvert は標準入力[又は入力ファイル]を読んで必要な情報を標準出力に書 き出す。 3 つのことの組合せを行うことができる。 (1) バイナリとアスキ ー のデータテーブルを変換する。 (2) 複数のファイルから単一のファイルへ対応 する行を貼り付ける。 (3) 列の一部を抽出する。 (4) 文字パターンの検索 に 一致したヘッダを含むセグメントだけを抽出する。 (5) 複数セグメントのヘッ ダだけを一覧表示してデータ行を出力しない。 (6) 各セグメントの最初と最後 の データ行を抽出する。 −M が選択されたとき、入力(そのため出力も)には複 数のサブヘッダがあっても良く、アスキーテーブルには通常のヘッダがあっ て も良い。

datafile(s)

ある数のデータ列を持つアスキー(又はバイナリ、 −bi 参照)ファイル 。

オプション

−A

入力ファイルの行は水平に貼り付け、垂直に付け加えない [デ フ ォルトでは一度に一つのファイルを処理する]。バイナリ入力について は、貼り付けようとする全てのファイルは同じ列数でなければなら な い ( −bi と一緒に設定すること)。

−D

複数セグメントのデータについて、各セグメントを別々の出力フ ァイルにダンプする [デフォルトでは複数セグメントのファイルを 標 準出力に書き出す]。個々のファイル名にフォーマットテンプレートを 付けること。このテンプレートは整数の記述(セグメント番号)をフ ォ ーッマットできる C のフォーマット指定子を含まなければならない。 これは通常 %d であるがゼロを前置する %8.8d などのようにしても良 い [デフォルトは gmtconvert_segment_%d.d ]。

−E

興味のある各セグメントの最初と最後の行だけを抽出する [デフ ォルトでは全ての行を抽出する]。

−F

求める列又は範囲のコンマ区切りのリストを与える ( 0 が最初の 列) [デフォルトでは全ての列を出力する]。

−H

入 力 フ ァ イルにヘッダ行がある時に使う。ヘッダ行の数は .gmtdefaults4 ファイルを編集することにより変更できる。このオ プ シ ョンが使われた場合、 GMT のデフォルトではヘッダ行は 1 行であ る。入力データだけにヘッダ行が必要な場合は −Hi を使うこと [デフ ォルトでは入力データにヘッダ行があればそれも出力される]。

−I

行の順序を逆にする。すなわち、最終結果を逆順で、最後の入力 行から始まり最後の入力行で終わるように出力する [デフォルトで は 順番に出力する]。

−L

全ての複数セグメントのヘッダ行の一覧だけを出力しデータ行を 出力しない ( −M とアスキーデータが必要)。

−M

複数のセグメントからなるファイルであることを意味する。セ グ メ ントは特別な行で区切られる。アスキーファイルでは最初の文字は flag でなければならない [デフォルトは’>’]。バイナリファイルでは 全てのフィールドが NaN で、 −b に明示的に出力する列数を設定しな ければならない。デフォルトでは −M の設定は入力と出力の両方に 適 用される。別々に設定するには −Mi 及び −Mo を使うこと。

−N

全てのフィールドに NaN しか含まれていない行を書き出さない [ デフォルトでは全ての行を書き出す]。

−S

ヘッダ行に指定した文字列を含むセグメントだけを出力する [ デ フォルトでは全てのセグメントを出力する]。

−V

冗長モードを選択する。標準エラー出力に経過報告を送る[デフォ ルトでは「黙って」実行する]。

−:

入出力の(経度、緯度)と(緯度、経度)を入れ替える [デフォル ト は(経度、緯度)]。 i を付けると入力のみが、 o を付けると出力のみ が入れ替わる [デフォルトでは両方入れ替わる]。

−bi

バイナリ入力を選択する。単精度に対しては s を付けること [ デ フォルトは d (倍精度)]。大文字の S (又は D) にするとバイトス ワップを行う。随意で、バイナリファイルの列数がこのプログラム で 必 要な列数を越えるときは、バイナリファイルの列数 ncol を付ける こと。

−bo

バイナリ出力を選択する。単精度に対しては s を付けること [ デ フォルトは d (倍精度)]。大文字の S (又は D) にするとバイトス ワップを行う。随意で、バイナリ出力ファイルの必要な列数 ncol を 付けること [デフォルトは入力と同じ]。

−f

入 出 力列の特殊フォーマットを使う(時間又は地理データ)。 i(nput) 又は o(utput) を指定すること [デフォルトでは入力と出 力 の 両方]。コンマ区切りで 1 列以上(又は列の範囲)を与えること。各 列又は列の範囲の項目に対して T (絶対暦時刻)、 t (選 択 さ れ た TIME_EPOCH に対する相対時間)、 x (経度)、 y (緯度)、 f (小数) のいずれかを付けること。 −f[i|o]g−f[i|o]0x,1y (地理座標) の 省略形である。

アスキー形式の精度

数値データのアスキー出力形式は .gmtdefaults4 ファイルのパラメータによっ て決まる。緯度経度は OUTPUT_DEGREE_FORMAT に従ってフォーマットされ、 一 方 、他の値は D_FORMAT に従ってフォーマットされる。フォーマットの結果と して出力の精度が落ちて、その先の処理に影響する可能性があることに注意 す ること。十分な精度で出力されていないと思ったら、バイナリ出力に変更する( もし使えるなら −bo とする)か、 D_FORMAT の設定を用いてより多くの桁数 を 指定すること。

4 列のバイナリファイル test.b (単精度)をアスキーに変換する。

gmtconvert test.b −bis4 > test.dat

複 数セグメントのアスキーテーブル test.d を倍精度のバイナリファイルに変 換する。

gmtconvert test.d −M −bo > test.b

6 列のアスキーテーブルを使って列 5 と列 0 の図を作る。

gmtconvert table.d −F5,0 | psxy ...

代わりにファイルが各行に 9 つの単精度の値がある バ イ ナ リ フ ァ イ ル results.b であるときに、最後の列と列 4-6 を抽出しアスキーで書き出す。

gmtconvert results.b −F8,4-6 -bi9s | psxy ...

ファイル left.d の 2 番目の列とファイル right.d の最初の列を描画する。

gmtconvert left.d right.d −S −F1,2 | psxy ...

フ ァイル big_file.d の文字列 "RIDGE AXIS" をヘッダに含む全てのセグメン トを抽出する。

gmtconvert big_file.d −M −S"RIDGE AXIS" > subset.d

関連項目

GMT(l), minmax(l)