pslegend − 地図の凡例を描画する |
pslegend textfile −D[x]lon/lat/width/height/just −Jparameters −Rwest/east/south/north[r] [ −Cdx/dy ] [ −F ] [ −Gfill ] [ −K ] [ −Lspacing ] [ −O ] [ −P ] [ −S[script] ] [ −U[/dx/dy/][label] ] [ −V ] [ −X[a|c|r][x-shift[u]] ] [ −ccopies ] [ −Y[a|c|r][y-shift[u]] ] |
pslegend は地図に上書きできる凡例を作成する。入力ファイル[又は標準入力] か ら特定の凡例に関連した情報を読み込む。凡例の全ての要素は既に他のツー ル (psxy, pstext) で作ることができるようになっているので 、 最 終 的 な PostScript の構成要素を作るために実行されるコマンドのバッチジョブを作る ことによりこれらのツールを利用する。この過程のために、手で微調整ので き る スクリプトを出力するためだけのオプションが存在する。他に断りの無い限 り、目盛は事実上目盛用のフォントとサイズを用いて作成される。 |
textfile |
このファイルには凡例の項目のレイアウトのための命令が含まれる 。 各 凡例項目は単一の行により記述される。全ての列は同じ種類の全て の行に共通な単一の文字で始まる。凡例項目の順番は行の順番によ り 決 まる。異なる 10 種類の行を認識でき、これらの行の構文は以下の ように表される。 |
# Comment records |
# で始まる行と空行は無視される。 |
B cptname offset height [ optional arguments ] |
B の行は中央の高さに psscale 型の、左端から offset の位置から始 ま る 、 与 え られた height の水平カラーバーを描画する。追加で psscale のオプション −A −B −E −I −L −M −N −S −Z を付けること が できる。 |
C textcolor |
C の 行 は 残 さ れ た テキストを印刷するときの色を指定する。 textcolor は r/g/b, c/m/y/k 又は色名の形式である。 |
D offset pen |
D の行は凡例を横切る水平線を描く。線は枠から offset 単位の位 置 から開始・終了し、指定した pen を用いて描かれる。 |
G gap |
G の行は与えた長さの鉛直方向の空白を指定する。標準的な単 位 (i, c, p) に加え、線のために l を使うことができる。 |
H fontsize font Header |
H の行は指定したフォントパラメータを用いて中央にテキストを描 画 する。 |
I imagefile width justification |
現 在の位置に相対的に配置された EPS 又は Sun ラスタ画像を凡例に 描画する。画像の width はページ上の画像の大きさを決定する。 |
L fontsize font justification Label |
L の行は指定したフォントパラメータを用いて (L) 左、 (C) 中央 、 又は (R) 右に配置された文字列を描画する。 |
M slon|- slat length f|p [ −Rw/e/s/n −Jparam ] |
凡 例 に 地図のスケールを配置する。縮尺を適用する地図上の位置を slon slat で( slon はある斜め図法でのみ意味を持つ。不要なら、代 わりに - を指定しなければならない)、スケールの km 単位(マイル、 海里には m 、 n を付けること)の長さを length で、装飾されたスケ ールか簡素なスケールかを f|p で指定すること。 pslegend で設定さ れた −R −J がスケールに必要な図法と異なるときは、オプショ ン の −R −J も設定すること。 length には :label:just を付けることができることに注意。ここで label は( - を与えない限り)デフォルトのラベルを置き換え、 just (l|r|t|b) はラベルの配置を指定する[デフォルトは t ]。各目 盛に付けられた距離の単位としてラベルを扱うには u を使うこと。 |
N ncolums |
凡例の列の数を変える [1] 。 |
S dx1 symbol size fill pen dx2 text |
指 定した大きさ、塗りつぶし、輪郭の記号を描画する。記号は列の左 端から dx1 を中心に配置され、説明文は dx2 に配置される。塗り つ ぶ しが不要のときは - を使うこと。 2 つの psxy の記号、前線 (f) とベクトル (v) には特別な注意が必要である。他の記述の前に希望す る 記号の長さを指定しなければならない。これは内部で正しい断層又 はベクトルの長さを設定するために使用され、 psxy へ記述を渡す前に除去される。 |
> <paragraph mode header for pstext> |
全ての必要なパラメータを指定して新しいテキストパラグラフを開 始 する( pstext −M の記述を参照)。 pslegend はこれら全ての値が何で あるべきか知っているので、通常は( > 以後の)行全体を空白のままに しておくことができることに注意。 1 つでもパラメータを直接設定す る必要があるときは、全てのパラメータを指定してデフォルト値の ま まにしておくものを - に設定しなければならない。 |
T paragraph-text |
テキストの付いたこれらの 1 行以上の T の行が > の後に続かなけれ ばならない。 |
V offset pen |
V の行は選択したペン属性を用いて(もし 1 列より多ければ)列の間に 垂直線を引く。 offset は D の行のオフセットと同様だが鉛直方向で ある。 |
−D |
凡例の位置と大きさを指定する。 just は与えた位置と長方形 の 凡 例 ボ ックス上の点を関係付ける 2 文字の配置用の文字列である( pstext 参照)。位置を地図用の単位(例えばインチや cm )で指定し た いときは −Dx を使うこと。 |
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−J |
地図の図法を選択する。尺度は UNIT/degree 、1:xxxxx 、又は UNIT 単位の幅 (オプションを大文字にする) で あ る 。 UNIT は .gmtdefaults4 で設定された MEASURE_UNIT によって cm 、インチ、 又は m になるが、 c, i, m を scale/width の値に付けることによっ て 、コマンドライン上で上書き変更することができる。地図の高さ、 最大の大きさ、最小の大きさを指定するには、それぞれ h, +, - を width に付けること。 |
詳細は psbasemap の man ページを参照すること。 円筒図法: −Jclon0/lat0/scale
(カッシーニ図法) 方位図法: −Jalon0/lat0/scale
(ランベルト正積方位図法) 円錐図法: −Jblon0/lat0/lat1/lat2/scale
(アルベルス正積円錐図法) 様々な図法: −Jhlon0/scale (ハンメル図法) 非地理的図法: −Jp[a]scale[/origin][r|z]
(極座標 (theta,r)) |
−R |
xmin, xmax, ymin, ymax は対象とする領域を指定する。地理的領 域 に対しては、これらの境界は西、東、南、北に対応し、小数値を含 む度又は [+-]dd:mm[:ss.xxx][W|E|S|N] のフォーマットで指定できる 。東西南北の代わりに地図座標の左下と右上を使うときは r を付ける こと。 2 つの略号 −Rg −Rd は全球領域(それぞれ経度 0/360 又 は -180/+180 と緯度 -90/+90 )を表す。暦時間座標系に対しては相対時 間(選択された TIME_EPOCH に対して相対的で、選択された TIME_UNIT を単位とする。 t を −JX|x に付けること)又は [date]T[clock] 形式 の絶対時刻(T を −JX|x に付けること)のどちらかを与えることができ る。少なくとも date と clock のどちらかが存在していなければなら ない。 T は常に必要である。 date の文字列は [-]yyyy[-mm[-dd]] ( グレゴリオ暦)又は yyyy[-Www[-d]] (ISO 週暦)の形式でなければなら ない。 clock の文字列は hh:mm:ss[.xxx] の形式でなければならない 。 区切り文字を利用する場合にはその型と位置が指定どおりでなけれ ばならない(ただし入出力と描画フォーマットは変更可能である)。 |
オプションフラグとそれに付属する引き数の間にスペースを入れないこと。 |
−C |
凡例の枠と内部の項目の間隔を設定する [0.15c/0.15c ( 又 は 0.05i/0.05i)] 。 |
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−F |
FRAME_PEN を用いて凡例の周囲の境界線を引く。 |
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−G |
グレースケール (0−255)、カラー(r/g/b, それぞれ範囲は 0−255; h-s-v, 範囲は 0−360, 0−1, 0−1; c/m/y/k, それぞれ範囲は 0−100%; 有効なカラー名)を指定すること。代わりに、 −Gpdpi/pattern 、ただ し pattern には用意された模様 (1-90) 又は Sun の 1, 8, 24 ビ ッ トのラスタファイルの名前を与えることもできる。 dpi には画像の解 像度を設定すること。 1 ビットのラスタについては −GP を使うと 反 転画像になる。前景や背景の色を指定するには :Fcolor[B[color]] を 付けること (透明にするには color = - とする)。個々の模様に関 す る 情報については GMT テクニカルリファレンス & クックブックの付 録 E を参照すること。 |
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−K |
さらに PostScript コードが後に続くときに使用する [デフォ ル トでは描画システムを終了する]。 |
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−L |
行間隔のファクターを現在の目盛用フォントサイズ単位で設定す る [1.1] 。 |
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−O |
上書き描画モードを選択する [デフォルトでは新しい描画シス テ ムに初期化する]。 |
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−P |
縦置き描画モードを選択する [ GMT のデフォルトは横置きである 。これを変更するには gmtdefaults を参照すること]。 |
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−S |
PostScript を描画する[デフォルト]代わりに、標準出力又は随意 でファイル script に凡例を作成するために使う GMT のスクリプトを 出力する。 |
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−U |
図に Unix システムのタイムスタンプを入れる。図の左下隅に 対 す るスタンプの左下隅の相対的な位置を決めることができる。随意で ラベル又は c (コマンドの文字列を入れる)を付けることができ る 。 GMT のパラメータ UNIX_TIME と UNIX_TIME_POS は外見に影響を及ぼ す。詳細は gmtdefaults の man ページを参照すること。 |
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−V |
冗長モードを選択する。標準エラー出力に経過報告を送る[デフォ ルトでは「黙って」実行する]。 |
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−X −Y |
図の原点を現在の原点に対して (x-shift,y-shift) だけ動か す。随意で長さの単位 (c, i, m, p) を付けることができる。値の 前 に a を付けると描画後に原点を元の位置に戻し、値の前に r [デフォ ルト]を付けると現在の原点を新しい位置として再設定する。 −O を使 う とデフォルトの (x-shift,y-shift) が (0,0) になり、そうでない ときは (r1i, r1i) 又は (r2.5c, r2.5c) になる。代わりに、 c は現 在 の ページサイズに基づくページの中心を使って図を中央の座標 (x 又は y) に動かす。 |
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−c |
図のコピー枚数を指定する[デフォルトは 1 ]。 |
与えられた条件でメルカトル地図 (map.ps) に凡例の例を付ける。 pslegend −R-10/10/-10/10 −JM4i
−G255 −D0/0/4i/3i/BL << EOF
>> map.ps |
Windows の下では、パーセント記号( % )は( Unix の下での $ のような)変数 指定子である。バッチスクリプトでただのパーセント記号を指定するにはそ れ を 繰り返す必要があるため( %% )、フォント変更の仕組み( @%font% 及び @%% )はパーセント記号を 2 倍の数だけ必要とする可能性がある。これはスクリ プ ト 内 部 の 文字列にだけ適用され、そうでなければ DOS により処理される。 pslegend により開かれ読み込まれるデータファイルにはそのような重複は必要 ない。 |
GMT(l), psbasemap(l), pstext(l), psxy(l) |