MINMAX

名前
書式
説明
オプション
アスキー形式の精度

バグ
関連項目

名前

minmax − データテーブルの最大・最小値を見つける

書式

minmax [ files] [ −C ] [ −EL|l|H|hcol ] [ −H[i][nrec] ] [ −I[p]dx[/dy[/dz...] ] [ −M[flag] ] [ −Tdz ] [ −:[i|o] ] [ −bi[s|S|d|D][ncol] ] [ −f[i|o]colinfo ]

説明

minmax は標準入力[又はファイル]を読んで各列の最大・最小値を見つける。 NaN を認識し行と行の間で列の数が変わると警告を出す。オプションとして 、 minmax は最初の n 列の範囲を最も近い与えられた刻み幅の倍数に丸めた値を 見つける。デフォルトでは、この出力は −Rw/e/s/n の形であり、コマンドライ ン で直接他のプログラムに使うことができるし(それで dxdy だけが必要) 、或いは出力を与えられた刻み幅の数だけの数の列の形にすることもできる 。 同様のオプション (−T) は makecpt のために −Tzmin/zmax/dz という文字列を 与える。

xyzfile

固定された数のデータ列を持つアスキー[又はバイナリ、 −b 参照] フ ァイル。

オプション

−C

別々の列に最大・最小値を報告する [デフォルトでは <min/max> のフォーマットを使う]。

−E

col が最小値 (l) 又は最大値 (h) を含む行を返す。大 文 字 (L|H) はデータの絶対値に働く。複数の一致がある場合は、最初の行 だけが返される。

−H

入力ファイルにヘッダ行がある時に使う。 ヘ ッ ダ 行 の 数 は .gmtdefaults4 ファイルを編集することにより変更できる。このオプ ションが使われた場合、 GMT のデフォルトではヘッダ行は 1 行で あ る。入力データだけにヘッダ行が必要な場合は −Hi を使うこと [デフ ォルトでは入力データにヘッダ行があればそれも出力される]。

−I

最初の n 列の最大・最小値を与えられた刻み幅( n 個のをスラッ シュで区切ること)の最も近い倍数を報告し、 ( −C が設定されていな ければ) −Rw/e/s/n の形式で結果を出力する。 1 つしか刻み幅が与え ら れていないときは、それを 2 番目の列にも使う(従来との整合のた め)。この挙動を上書きするには、 −Ipdx を使うこと。

−M

複数のセグメントからなるファイルであることを意味する。セ グ メ ントは特別な行で区切られる。アスキーファイルでは最初の文字は flag でなければならない [デフォルトは’>’]。バイナリファイルでは 全てのフィールドが NaN で、 −b に明示的に出力する列数を設定しな ければならない。デフォルトでは −M の設定は入力と出力の両方に 適 用される。別々に設定するには −Mi 及び −Mo を使うこと。

−T

最初の列の最大・最小値を dz の最も近い倍数を報告し、これを −Tzmin/zmax/dz の形式で出力する。

−:

入出力の(経度、緯度)と(緯度、経度)を入れ替える [デフォル ト は(経度、緯度)]。 i を付けると入力のみが、 o を付けると出力のみ が入れ替わる [デフォルトでは両方入れ替わる]。 −I が選択されてい るときのみ有効。

−bi

バイナリ入力を選択する。単精度に対しては s を付けること [ デフォルトは d (倍精度)]。大文字の S (又は D) にするとバイト ス ワ ップを行う。随意で、バイナリファイルの列数がこのプログラムで 必要な列数を越えるときは、バイナリファイルの列数 ncol を付け る こと [デフォルトは 2 ]。

−f

入 出 力列の特殊フォーマットを使う(時間又は地理データ)。 i(nput) 又は o(utput) を指定すること [デフォルトでは入力と出 力 の 両方]。コンマ区切りで 1 列以上(又は列の範囲)を与えること。各 列又は列の範囲の項目に対して T (絶対暦時刻)、 t (選 択 さ れ た TIME_EPOCH に対する相対時間)、 x (経度)、 y (緯度)、 f (小数) のいずれかを付けること。 −f[i|o]g−f[i|o]0x,1y (地理座標) の 省略形である。

アスキー形式の精度

数値データのアスキー出力形式は .gmtdefaults4 ファイルのパラメータによっ て決まる。緯度経度は OUTPUT_DEGREE_FORMAT に従ってフォーマットされ、 一 方 、他の値は D_FORMAT に従ってフォーマットされる。フォーマットの結果と して出力の精度が落ちて、その先の処理に影響する可能性があることに注意 す ること。十分な精度で出力されていないと思ったら、バイナリ出力に変更する( もし使えるなら −bo とする)か、 D_FORMAT の設定を用いてより多くの桁数 を 指定すること。

ファイル ship_gravity.xygd の最大・最小値を見つける。

minmax ship_gravity.xygd

出力は以下のようになる。

ship_gravity.xygd: N = 6992 <326.125/334.684> <-28.0711/-8.6837> <-47.7/177.6> <0.6/3544.9>

ファイル track.xy の最大・最小値に一番近い 5 単位の値を見つけて、この領 域を psxy を用いて線を引くのに使う。

psxyminmax −I5 track.xy‘ track.xy −Jx1 −B5 −P > track.ps

最初の 4 列のそれぞれの最大・最小値を見つけて整数に丸める。

minmax junkfile −C −I1/1/1/1

バグ

−I オプションは時系列データ(例えば −f0T )にはまだ正しく機能しない。その ため、月や年のような変数は計算されない。その代わりに、現在の TIME_UNIT の設定と同じ単位で間隔を指定すること。

関連項目

GMT(l)