MGD77TRACK

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mgd77track − 航跡描画プログラム

書式

mgd77track NGDC-ids −Rwest/east/south/north[r] −Jparameters [ −A[c][size] ] [ −B[p|s]parameters ] [ −C|g|e ] [ −Dastartdate ] [ −Dbstopdate ] [ −Iignore ] [ −K ] [ −Ltrackticks ] [ −O ] [ −P ] [ −Sastartdist[u] ] [ −Sbstopdist[u] ] [ −TT|t|dms,mc,mfs,mf,mfc ] [ −U[/dx/dy/][label] ] [ −V ] [ −Wpen ] [ −X[a|c|r][x-shift[u]] ] [ −Y[a|c|r][y-shift[u]] ] [ −ccopies ]

説明

mgd77track は NGDC MGD77 航海を読み込み指定された図法を使って地図上に 1 つ 以上の航跡を描画する PostScript コードを作成する。 PostScript コード は標準出力に書き出される。

NGDC-ids

は 5 種類の指定子のうちの 1 つ以上になりうる。
1) 8 文字の NGDC ID 、例えば 01010083, JA010010 等。
2) 2 文字の <agency> コード。各機関から全ての航海を返す。
3) 4 文字の <agency><vessel> コード。その船舶から全ての航海を返 す。
4) =<list>, ここで <list> は NGDC ID を行ごとに 1 つずつ持った テーブル。
5) 何も指定されなければデータベースの全ての航海を返す。
(機関及び船舶コードについては mgd77info −F を参 照) 。 拡 張 子 ".mgd77" 又は ".nc" は必要ならば自動的に付加される (特定のファ イル形式を無視するには −I を使うこと)。航海ファイルは最初にカレ ントディレクトリから探され次に $MGD77_HOME/mgd77_paths.txt に挙 げられた全てのディレクトリから探される [ $MGD77_HOME が設定され ていなければデフォルトで $GMTHOME/share/mgd77 になる]。
Windows では現在 (1) と (4) しかサポートされていないので注意。

−J

地図の図法を選択する。尺度は UNIT/degree 、1:xxxxx 、又は UNIT 単位の幅 (オプションを大文字にする) で あ る 。 UNIT は .gmtdefaults4 で設定された MEASURE_UNIT によって cm 、インチ、 又は m になるが、 c, i, m を scale/width の値に付けることによっ て 、コマンドライン上で上書き変更することができる。地図の高さ、 最大の大きさ、最小の大きさを指定するには、それぞれ h, +, - を width に付けること。

詳細は psbasemap の man ページを参照すること。

円筒図法:

−Jclon0/lat0/scale (カッシーニ図法)
−Jj
lon0/scale (ミラー図法)
−Jm
scale (メルカトル図法 - 投影中心はグリニッジ子午線と赤道)
−Jm
lon0/lat0/scale ( メルカトル図法 - 中心子午線と標準緯度を設 定)
−Joa
lon0/lat0/azimuth/scale (斜めメルカトル図法 - 投影中心と 方 位角を設定)
−Job
lon0/lat0/lon1/lat1/scale (斜めメルカトル図法 - 2 点を設定)
−Joc
lon0/lat0/lonp/latp/scale (斜めメルカトル図法 - 中心点と 極 を設定)
−Jq
lon0/scale (等距円筒図法 (Plate Carree))
−Jt
lon0/scale (TM - 横メルカトル図法、赤道は y = 0)
−Jt
lon0/lat0/scale (TM - 横メルカトル図法、原点を設定)
−Ju
zone/scale (UTM - ユニバーサル横メルカトル図法)
−Jy
lon0/lats/scale (基本円筒図法)

方位図法:

−Jalon0/lat0/scale (ランベルト正積方位図法)
−Je
lon0/lat0/scale (正距方位図法)
−Jf
lon0/lat0/horizon/scale (心射図法)
−Jg
lon0/lat0/scale (正射図法)
−Js
lon0/lat0/[slat/]scale (一般平射図法)

円錐図法:

−Jblon0/lat0/lat1/lat2/scale (アルベルス正積円錐図法)
−Jd
lon0/lat0/lat1/lat2/scale (正距円錐図法)
−Jl
lon0/lat0/lat1/lat2/scale (ランベルト正角円錐図法)

様々な図法:

−Jhlon0/scale (ハンメル図法)
−Ji
lon0/scale (正弦曲線図法=サンソン図法)
−Jk
[f|s]lon0/scale (エッケルト IV (f) 及び VI (s) 図法)
−Jn
lon0/scale (ロビンソン図法)
−Jr
lon0/scale (ヴィンケル第 3 式図法)
−Jv
lon0/scale (ファン・デア・グリンテン図法)
−Jw
lon0/scale (モルワイデ図法)

非地理的図法:

−Jp[a]scale[/origin][r|z] (極座標 (theta,r))
−Jx
x-scale[d|l|ppow|t|T][/y-scale[d|l|ppow|t|T]] (線形、対数、 指数スケーリング)

−R

west, east, south, 及び north は対象とする領域を指定する 。 小数値を含む度又は [+-]dd:mm[:ss.xxx][W|E|S|N] のフォーマットで 指定できる。東西南北の代わりに地図座標の左下と右上を使うとき は r を 付 けること。 2 つの略号 −Rg −Rd は全球領域(それぞれ経度 0/360 又は -180/+180 と緯度 -90/+90 )を表す。

オプション

オプションフラグとそれに付属する引き数の間にスペースを入れないこと。

−A

描画に入るたびに各レグに目盛を入れる。 MGD77 航海 ID を使っ て目盛を入れるには c を付けること [デフォルトではファイル名のプ レフィックスを使う]。随意の size はポイント単位のフォントの大き さである。レグの目盛のフォントは LABEL_FONT により制御される。

−B

地 図 の 枠 の 目 盛とケバの間隔を設定する。全ての詳細は psbasemap の man ページを参照すること。

−C

航跡に沿った距離の計算の手順を選択する。

f 平面地球距離。
g
大円距離[デフォルト]。
e
現在の GMT 楕円上での測地線距離。

−Da

startdate (yyyy-mm-ddT[hh:mm:ss]) よりも前に収集されたデー タを描画しない[デフォルトは最初の日]。

−Db

stopdate (yyyy-mm-ddT[hh:mm:ss]) よりも後に収集されたデー タを描画しない[デフォルトは最後の日]。

−I

考慮されるデータファイルフォーマットから特定のものを無視 す る 。 MGD77 アスキー、 MGD77+ netCDF 、又はプレーンなテーブルフ ァイルを無視するにはそれぞれ a|c|t を付けること。このオプション は 1 つより多くのフォーマットを無視するために繰り返しても良い [ デフォルトでは何も無視しない]。

−K

さらに PostScript コードが後に続くときに使用する[デフォルト では描画システムを終了する]。

−L

航跡上に時刻/距離のログマークを入れる。例えば a500ka24ht6h は 500 km ( k )及び 24 時間( h )間隔の目盛( a )と 500 km 及び 6 時 間間隔のケバ( t )を意味する。代わりに d (日) や n (海里)を使 っても良い。

−O

上書き描画モードを選択する [デフォルトでは新しい描画シス テ ムに初期化する]。

−P

縦置き描画モードを選択する [ GMT のデフォルトは横置きである 。これを変更するには gmtdefaults を参照すること]。

−Sa

出発港からの航跡に沿った startdist メートルより短い距離 の デ ータを描画しない。 km なら k を、マイルなら m を、海里なら n を付けること[デフォルトは 0 メートル]。

−Sb

出発港からの航跡に沿った stopdist メートルより長い距離のデ ータを描画しない。 km なら k を、マイルなら m を、海里なら n を 付けること[デフォルトは航跡の最後]。

−T

マーカーの 3 種類の属性を制御する (新しい日の最初の時刻のマ ー カーは T, 同じ日の追加の時刻マーカーは t, 距離のマーカーは d )。これらのそれぞれについて 5 つ の コ ン マ 区 切 り の 属 性 markersize, markercolor, markerfontsize, markerfont, 及 び markerfontcolor を指定することができる。それぞれのマーカータ イ プに対して −T オプションを繰り返すこと。

−U

図に Unix システムのタイムスタンプを入れる。図の左下隅に対 するスタンプの左下隅の相対的な位置を決めることができる。随意 で ラ ベ ル又は c (コマンドの文字列を入れる)を付けることができる。 GMT のパラメータ UNIX_TIMEUNIX_TIME_POS は外見に影響を及 ぼ す。詳細は gmtdefaults の man ページを参照すること。

−W

航跡に使われる pen を付けること[デフォルトは 0.25p,black ] [デフォルトは実線]。

−X −Y

図の原点を現在の原点に対して (x-shift,y-shift) だけ動 か す 。随意で長さの単位 (c, i, m, p) を付けることができる。値の前 に a を付けると描画後に原点を元の位置に戻し、値の前に r [デフォ ルト]を付けると現在の原点を新しい位置として再設定する。 −O を使 うとデフォルトの (x-shift,y-shift) が (0,0) になり、そうでな い ときは (r1i, r1i) 又は (r2.5c, r2.5c) になる。代わりに、 c は現 在のページサイズに基づくページの中心を使って図を中央の座 標 (x 又は y) に動かす。

−V

冗長モードを選択する。標準エラー出力に経過報告を送る[デフォ ルトでは「黙って」実行する]。

−c

図のコピー枚数を指定する[デフォルトは 1 ]。

メルカトルスケール 0.1 インチ/度を使って、 10 ポイントの文字で航跡に ラ ベルを付け、 10 度間隔で枠に目盛を付け、 5 度間隔で格子線を引き、航跡に 毎日及び 1000 km 間隔でマークを、 6 時間及び 250 km 間隔でケバを入れ 、 領 域 70W から 20E, 40S から 20N の航海 01010007 の航跡のメルカトル図を 作成し、デフォルトのプリンタへ出力する。

mgd77track 01010007 −R70W/20E/40S/20N −Jm0.1 −B10g5 −A10 −La1da1000kf6hf250k | lpr

関連事項

mgd77info(l), psbasemap(l) mgd77list(l)

文献

Wessel, P., and W. H. F. Smith, 2005, The Generic Mapping Tools (GMT) version 4.1 Technical Reference & Cookbook, SOEST/NOAA.
Wessel, P., and W. H. F. Smith, 1998, New, Improved Version of Generic Mapping Tools Released, EOS Trans., AGU, 79 (47), p. 579.
Wessel, P., and W. H. F. Smith, 1995, New Version of the Generic Mapping Tools Released, EOS Trans., AGU, 76 (33), p. 329.
Wessel, P., and W. H. F. Smith, 1995, New Version of the Generic Mapping Tools Released, http://www.agu.org/eos_elec/95154e.html, Copyright 1995 by the American Geophysical Union.
Wessel, P., and W. H. F. Smith, 1991, Free Software Helps Map and Display Data, EOS Trans., AGU, 72 (41), p. 441.
The Marine Geophysical Data Exchange Format - "MGD77", http://www.ngdc.noaa.gov/mgg/dat/geodas/docs/mgd77.txt 参照