MGD77CONVERT

mgd77convert − MGD77 ファイルの異なるフォーマット間での変換をする

mgd77convert NGDC-ids −Fa|b|t −T[+]a|b|t [ −L[w][e][+] ] [ −V ] [ −4 ]

mgd77convert は複数のバージョンの MGD77 ファイルを読み込みカレントディ レクトリの新しいファイルに(おそらく)別のフォーマットで同じデータを書 き 出す。

NGDC-ids

は 5 種類の指定子のうちの 1 つ以上になりうる。
1) 8 文字の NGDC ID 、例えば 01010083, JA010010 等。
2) 2 文字の <agency> コード。各機関から全ての航海を返す。
3) 4 文字の <agency><vessel> コード。その船舶から全ての航海を返 す。
4) =<list>, ここで <list> は NGDC ID を行ごとに 1 つずつ持っ た テーブル。
5) 何も指定されなければデータベースの全ての航海を返す。
( 機 関 及 び 船舶コードについては mgd77info −F を参照)。拡張子 ".mgd77" 又は ".nc" は必要ならば自動的に付加される (特定のフ ァ イル形式を無視するには −I を使うこと)。航海ファイルは最初にカレ ントディレクトリから探され次に $MGD77_HOME/mgd77_paths.txt に挙 げられた全てのディレクトリから探される [ $MGD77_HOME が設定され ていなければデフォルトで $GMTHOME/share/mgd77 になる]。
Windows では現在 (1) と (4) しかサポートされていないので注意。

−F

入力 (From) ファイルのフォーマットを指定する。標準 MGD77 ア スキーテーブル(拡張子 .mgd77 )に対する a 、新しい MGD77+ netCDF フォーマット(拡張子 .nc )に対する b 、プレーンなアスキーのタ ブ 区切りのテーブルダンプ(拡張子 .dat )に対する t から選ぶこと。

−T

出力 (To) ファイルのフォーマットを指定する。標準 MGD77 アス キーテーブル(拡張子 .mgd77 )に対する a 、新しい MGD77+ netCDF フ ォーマット(拡張子 .nc )に対する b 、プレーンなアスキーのタブ 区切りのテーブルダンプ(拡張子 .dat )に対する t から選ぶこと。カ レ ントディレクトリに既に存在するファイルを作ろうとすると拒否さ れる。この方針を適用しないためには + を前に付けること。

オプションフラグとそれに付属する引き数の間にスペースを入れないこと。

−L

検証報告のレベル[無し]及びその報告をどこに送るか[標準エラー 出力]を設定する。警告に対する w 、エラーに対する e 、及びそのロ グ情報を標準出力に送るための + を組み合わせたものを付けること。

−V

冗長モードを選択する。標準エラー出力に経過報告を送る[デフォ ルトでは「黙って」実行する]。

−4

デフォルトでは、 MGD77+ netCDF ファイルで使われる保存型はア スキー MGD77 フォーマットにより決まる精度を大幅に超える。しかし 、 faa, eot, mag, diur 及び msd の 5 つの項目については、 MGD77 フ ォ ーマットで暗に決まっている 0.1 mGal, 0.1 nTesla, 及び 1 m の精度を持った 2 バイト整数を使う。ある点においてこれらの項目を それぞれ 1 fTesla, 1 nGal, 及び 0.01 mm の精度を許容する 4 バイ ト整数で保存する必要があるかもしれない。このオプションはその よ うな保存方法を有効にする[デフォルトでは 2 バイト整数を使う]。

01010047.mgd77 及び 01010008.mgd77 を新しい netCDF .nc ファイルに変換し 、全ての検証メッセージを捕らえる。

mgd77convert 01010047 01010008 −Fa −Tc −V −Lew+ > log.lis

01010047.nc を MGD77 アスキーに逆変換して元のファイルと同一であることを 確かめる( Bourne シェル構文)。

orig=‘mgd77path 01010047 −Ic‘
mgd77convert 01010047 −Fc −Ta −V
diff $orig 01010047.mgd77

01010047.nc を手で編集するためにプレーンなアスキーテーブルに変換し、既 存のテーブルを上書きする。

mgd77convert 01010047 −Fc −T+t −V

mgd77convert は 3 つの異なるフォーマットを扱う。 (1) MGD77 アスキーテー ブ ルは NGDC データセンターとの交換用に設けられた航走地球物理学データの 標準フォーマットである。通常は、船舶の運用者や航海の主任研究員 以 外 は NGDC 提出用の MGD77 アスキーファイルの作成に関わることはない。ユーザは このようなファイルを読むことにより興味がある。 (2) MGD77+ netCDF フォー マットは科学者の MGD77 データの利用を助けるために開発された。これは元の MGD77 ファイルの情報を全て含んでいて逆変換して正変換しても元に戻る。 し かし、ファイルの大きさは典型的に元のアスキーフォーマットの約 30% になり ファイル操作はかなり早くなる。 (3) MGD77 ファイルの内容を手で編集する必 要 のあるユーザのためにプレーンなアスキーのタブ区切りのダンプが利用でき る。これは MGD77 のパンチカード型のフォーマットに全て凝縮された列よりも タブ区切りの列のほうが普通は扱いやすいからである。

MGD77+ netCDF フ ァ イルは CF-1.0 及び COARDS 規格であり ncBrowse や ncView のような汎用ツールで検証することができる。

mgd77manage(l), mgd77list(l), mgd77sample(l), mgd77track(l) x2sys_init(l)

Wessel, P., and W. H. F. Smith, 2005, The Generic Mapping Tools (GMT) version 4.1 Technical Reference & Cookbook, SOEST/NOAA.
Wessel, P., and W. H. F. Smith, 1998, New, Improved Version of Generic Mapping Tools Released, EOS Trans., AGU, 79 (47), p. 579.
Wessel, P., and W. H. F. Smith, 1995, New Version of the Generic Mapping Tools Released, EOS Trans., AGU, 76 (33), p. 329.
Wessel, P., and W. H. F. Smith, 1995, New Version of the Generic Mapping Tools Released, http://www.agu.org/eos_elec/95154e.html, Copyright 1995 by the American Geophysical Union.
Wessel, P., and W. H. F. Smith, 1991, Free Software Helps Map and Display Data, EOS Trans., AGU, 72 (41), p. 441.
ncBrowse, http://www.epic.noaa.gov/java/ncBrowse/ 参照
ncView, http://meteora.ucsd.edu/~pierce/ncview_home_page.html 参照
The Marine Geophysical Data Exchange Format - "MGD77", http://www.ngdc.noaa.gov/mgg/dat/geodas/docs/mgd77.txt 参照