GRDIMAGE

名前
書式
説明
オプション

関連項目

名前

grdimage − 2 次元の netCDF のグリッドファイルからグレースケール又はカラ ーの図を作成する

書式

grdimage grd_z | grd_r grd_g grd_b −Ccptfile −Jparameters [ −B[p|s]parameters ] [ −Ei|dpi ] [ −G[f|b]rgb ] [ −Iintensfile] [ −K ] [ −M ] [ −O ] [ −P ] [ −Q ] [ −Rwest/east/south/north[r] ] [ −Ssearch_radius ] [ −T[s][o[pen]] ] [ −U[/dx/dy/][label] ] [ −V ] [ −X[a|c|r][x-shift[u]] ] [ −Y[a|c|r][y-shift[u]] ] [ −ccopies ] [ −f[i|o]colinfo ]

説明

grdimage は 1 つの 2 次元グリッドファイルを読んで、各 z の値に 1 つずつ 色を割り当ててグレースケール(又はカラー) のマップを作る。その代わ り に grdimage は赤、緑、青の成分を持つ 3 つの 2 次元グリッドファイル (全て 0-255 の範囲でなければならない)を直接読むこともできる。随意 で (-1,+1) の 範囲の強度を持つファイルを与えることにより陰影をつけることもできる。 この範囲の外の値はクリップされる。このような強度ファイルはグリッドフ ァ イルから grdgradient を用いて作ったり grdmathgrdhisteq によって変更 したりすることができる。グリッドファイルの各格子は、その格子を中心と し て ある色を割り当てた長方形として表される。地図の投影を使うと、格子はま ず新しい長方形格子の上に再投影される (大きなグリッドファイルに対して は 時 間 が かかることがある。ただし −T を参照すること)。 24 ビットの true color の PostScript ファイルが出力される。領域のオプションはグリッド フ ァイルが示す大きさとは異なる領域を選ぶときに使うこと。

grd_z | grd_r grd_g grd_b

図 を作成するための 2 次元のグリッドデータセット(又は赤、緑、青 のグリッド)。

−C

( grd_z のみに対する)カラーパレットテーブルの名前。

−J

地図の図法を選択する。尺度は UNIT/degree 、1:xxxxx 、 又 は UNIT 単 位 の 幅 (オプションを大文字にする) である。 UNIT は .gmtdefaults4 で設定された MEASURE_UNIT によって cm 、インチ 、 又は m になるが、 c, i, m を scale/width の値に付けることによっ て、コマンドライン上で上書き変更することができる。地図の高さ 、 最 大 の大きさ、最小の大きさを指定するには、それぞれ h, +, - を width に付けること。

詳細は psbasemap の man ページを参照すること。

円筒図法:

−Jclon0/lat0/scale (カッシーニ図法)
−Jj
lon0/scale (ミラー図法)
−Jm
scale (メルカトル図法 - 投影中心はグリニッジ子午線と赤道)
−Jm
lon0/lat0/scale (メルカトル図法 - 中心子午線と標準緯度 を 設 定)
−Joa
lon0/lat0/azimuth/scale (斜めメルカトル図法 - 投影中心と方 位角を設定)
−Job
lon0/lat0/lon1/lat1/scale (斜めメルカトル図法 - 2 点を設定)
−Joc
lon0/lat0/lonp/latp/scale (斜めメルカトル図法 - 中心点と極 を設定)
−Jq
lon0/scale (等距円筒図法 (Plate Carree))
−Jt
lon0/scale (TM - 横メルカトル図法、赤道は y = 0)
−Jt
lon0/lat0/scale (TM - 横メルカトル図法、原点を設定)
−Ju
zone/scale (UTM - ユニバーサル横メルカトル図法)
−Jy
lon0/lats/scale (基本円筒図法)

方位図法:

−Jalon0/lat0/scale (ランベルト正積方位図法)
−Je
lon0/lat0/scale (正距方位図法)
−Jf
lon0/lat0/horizon/scale (心射図法)
−Jg
lon0/lat0/scale (正射図法)
−Js
lon0/lat0/[slat/]scale (一般平射図法)

円錐図法:

−Jblon0/lat0/lat1/lat2/scale (アルベルス正積円錐図法)
−Jd
lon0/lat0/lat1/lat2/scale (正距円錐図法)
−Jl
lon0/lat0/lat1/lat2/scale (ランベルト正角円錐図法)

様々な図法:

−Jhlon0/scale (ハンメル図法)
−Ji
lon0/scale (正弦曲線図法=サンソン図法)
−Jk
[f|s]lon0/scale (エッケルト IV (f) 及び VI (s) 図法)
−Jn
lon0/scale (ロビンソン図法)
−Jr
lon0/scale (ヴィンケル第 3 式図法)
−Jv
lon0/scale (ファン・デア・グリンテン図法)
−Jw
lon0/scale (モルワイデ図法)

非地理的図法:

−Jp[a]scale[/origin][r|z] (極座標 (theta,r))
−Jx
x-scale[d|l|ppow|t|T][/y-scale[d|l|ppow|t|T]] (線形、対数 、 指数スケーリング)

オプション

オプションフラグとそれに付属する引き数の間にスペースを入れないこと。

−B

地 図 の 枠 の 目 盛とケバの間隔を設定する。全ての詳細は psbasemap の man ページを参照すること。

−E

線形、メルカトル図法以外の図法を選んだときに作成される投 影 グ リッドの解像度を設定する。デフォルトでは、投影グリッドは入力 ファイルと同じサイズ(縦及び横)になる。 PostScript の画像オペ レ ータを使ってデバイス解像度に画像を内挿するときは i を指定するこ と。

−G

このオプションは結果の図が 2 つの色、すなわち黒 (0) と 白 (255) だけからなる場合以外に適用される。その場合は、このオプシ ョンは代わりに図を透明マスクとして使い、与えられた色の組合せ で マスクを指定する(又はその逆を −Gb で指定する)。

−I

(-1,+1) の範囲の強度が入ったグリッドファイルの名前を与える[ デフォルトでは陰影は付かない]。

−K

さらに PostScript コードが後に続くときに使用する [デフォ ル トでは描画システムを終了する]。

−M

(テレビジョンの) YIQ 変換を用いてモノクローム画像に変換する 。

−O

上書き描画モードを選択する [デフォルトでは新しい描画シス テ ムに初期化する]。

−P

縦置き描画モードを選択する [ GMT のデフォルトは横置きである 。これを変更するには gmtdefaults を参照すること]。

−Q

PostScript レベル 3 のカラーマスク機能を用いて z = NaN の格 子 を除外する (PS デバイスが PS レベル 3 をサポートしていなけれ ばならない)。

−R

xmin, xmax, ymin, ymax は対象とする領域を指定する。地理的領 域 に対しては、これらの境界は西、東、南、北に対応し、小数値を含 む度又は [+-]dd:mm[:ss.xxx][W|E|S|N] のフォーマットで指定できる 。東西南北の代わりに地図座標の左下と右上を使うときは r を付ける こと。 2 つの略号 −Rg −Rd は全球領域(それぞれ経度 0/360 又 は -180/+180 と緯度 -90/+90 )を表す。暦時間座標系に対しては相対時 間(選択された TIME_EPOCH に対して相対的で、選択された TIME_UNIT を単位とする。 t−JX|x に付けること)又は [date]T[clock] 形式 の絶対時刻(T−JX|x に付けること)のどちらかを与えることができ る。少なくとも dateclock のどちらかが存在していなければなら ない。 T は常に必要である。 date の文字列は [-]yyyy[-mm[-dd]] ( グレゴリオ暦)又は yyyy[-Www[-d]] (ISO 週暦)の形式でなければなら ない。 clock の文字列は hh:mm:ss[.xxx] の形式でなければならない 。 区切り文字を利用する場合にはその型と位置が指定どおりでなけれ ばならない(ただし入出力と描画フォーマットは変更可能である)。 図 と軸の間にゆとりを持たせるためにより大きな w/e/s/n 領域を設定す ることもできる。グリッドファイルで指定された領域よりも小さな 領 域 を設定するとグリッドの部分領域になる [デフォルトはグリッドフ ァイルで定義された領域]。

−S

平均操作の探索半径を設定する[デフォルトではエイリアシングを 回避する]。

−T

内挿無しで図を描画する。この場合、各格子に中心を置いたビン は個別に多角形に変換されてから描画される。 s を付けると z = NaN の 格子はスキップされる。このオプションは値の内挿が無意味な分類 的データに有用である。随意で o を付けるとタイルの枠が描かれ、デ フ ォルトのペンが気に入らなければ独自のペンを指定することもでき る。

−U

図に Unix システムのタイムスタンプを入れる。図の左下隅に 対 す るスタンプの左下隅の相対的な位置を決めることができる。随意で ラベル又は c (コマンドの文字列を入れる)を付けることができ る 。 GMT のパラメータ UNIX_TIMEUNIX_TIME_POS は外見に影響を及ぼ す。詳細は gmtdefaults の man ページを参照すること。

−V

冗長モードを選択する。標準エラー出力に経過報告を送る[デフォ ルトでは「黙って」実行する]。

−X −Y

図の原点を現在の原点に対して (x-shift,y-shift) だけ動か す。随意で長さの単位 (c, i, m, p) を付けることができる。値の 前 に a を付けると描画後に原点を元の位置に戻し、値の前に r [デフォ ルト]を付けると現在の原点を新しい位置として再設定する。 −O を使 う とデフォルトの (x-shift,y-shift) が (0,0) になり、そうでない ときは (r1i, r1i) 又は (r2.5c, r2.5c) になる。代わりに、 c は現 在 の ページサイズに基づくページの中心を使って図を中央の座標 (x 又は y) に動かす。

−c

図のコピー枚数を指定する[デフォルトは 1 ]。

−f

入出力列の特殊フォーマットを使う(時間又は地 理 デ ー タ) 。 i(nput) 又は o(utput) を指定すること [デフォルトでは入力と出力 の両方]。コンマ区切りで 1 列以上(又は列の範囲)を与えること。 各 列 又 は 列 の範囲の項目に対して T (絶対暦時刻)、 t (選択された TIME_EPOCH に対する相対時間)、 x (経度)、 y (緯度)、 f ( 小 数) の いずれかを付けること。 −f[i|o]g−f[i|o]0x,1y (地理座標)の 省略形である。

ファイル hawaii_grav.grd から、 shades.cpt で与えられる色を使って、ラン ベ ルト図法により 1.5 cm/度のスケールで基準平行線を 18 度と 24 度にとり 、 1 度間隔のケバを付けてグレースケールの地図を作成する。

grdimage hawaii_grav.grd −Jl18/24/1.5c −Cshades.cpt −B1 > hawaii_grav_image.ps

フ ァイル intens.grd で与えられる強度と、ファイル colors.cpt のカラーレ ベルを使って、 10 インチ/x-unit の線形スケールで、ケバを 5 units 間隔で 付 けた陰影付きのカラー PostScript 画像をグリッドデータセット image.grd から作る。

grdimage image.grd −Jx10i −Ccolors.cpt −Iintens.grd −B5 > image.ps

3 つのグリッドファイル red.grd, green.grd, blue.grd から 、 10 イ ン チ/x-unit の線形スケールで、ケバを 5 units 間隔で付けた false color の PostScript 画像を作る。

grdimage red.grd green.grd blue.grd −Jx10i −B5 > rgbimage.ps

関連項目

GMT(l), gmt2rgb(l), grdcontour(l), grdview(l), grdgradient(l), grdhisteq(l)