GMTTRACK

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gmttrack − 航跡描画プログラム

書式

gmttrack leg-ids −Rwest/east/south/north[r] −Jparameters [ −B[p|s]parameters ] [ −Mtrackticks ] [ −Wpen[red/green/blue][OA] ] [ −A[size] ] [ −K ] [ −O ] [ −P ] [ −U[/dx/dy/][label] ] [ −V ] [ −X[a|c|r][x-shift[u]] ] [ −Y[a|c|r][y-shift[u]] ] [ −ccopies ]

説明

gmttrack は gmt 航海を読み込み指定された図法を使って地図上に 1 つ以上の 航 跡を描画する PostScript コードを作成する。 PostScript コードは標準出 力に書き出される。

leg-ids

c2104 v3206 等のような、 1 つ以上の gmt レグ名。

−J

地図の図法を選択する。尺度は UNIT/degree 、1:xxxxx 、 又 は UNIT 単 位 の 幅 (オプションを大文字にする) である。 UNIT は .gmtdefaults4 で設定された MEASURE_UNIT によって cm 、インチ 、 又は m になるが、 c, i, m を scale/width の値に付けることによっ て、コマンドライン上で上書き変更することができる。地図の高さ 、 最 大 の大きさ、最小の大きさを指定するには、それぞれ h, +, - を width に付けること。

詳細は psbasemap の man ページを参照すること。

円筒図法:

−Jclon0/lat0/scale (カッシーニ図法)
−Jj
lon0/scale (ミラー図法)
−Jm
scale (メルカトル図法 - 投影中心はグリニッジ子午線と赤道)
−Jm
lon0/lat0/scale (メルカトル図法 - 中心子午線と標準緯度 を 設 定)
−Joa
lon0/lat0/azimuth/scale (斜めメルカトル図法 - 投影中心と方 位角を設定)
−Job
lon0/lat0/lon1/lat1/scale (斜めメルカトル図法 - 2 点を設定)
−Joc
lon0/lat0/lonp/latp/scale (斜めメルカトル図法 - 中心点と極 を設定)
−Jq
lon0/scale (等距円筒図法 (Plate Carree))
−Jt
lon0/scale (TM - 横メルカトル図法、赤道は y = 0)
−Jt
lon0/lat0/scale (TM - 横メルカトル図法、原点を設定)
−Ju
zone/scale (UTM - ユニバーサル横メルカトル図法)
−Jy
lon0/lats/scale (基本円筒図法)

方位図法:

−Jalon0/lat0/scale (ランベルト正積方位図法)
−Je
lon0/lat0/scale (正距方位図法)
−Jf
lon0/lat0/horizon/scale (心射図法)
−Jg
lon0/lat0/scale (正射図法)
−Js
lon0/lat0/[slat/]scale (一般平射図法)

円錐図法:

−Jblon0/lat0/lat1/lat2/scale (アルベルス正積円錐図法)
−Jd
lon0/lat0/lat1/lat2/scale (正距円錐図法)
−Jl
lon0/lat0/lat1/lat2/scale (ランベルト正角円錐図法)

様々な図法:

−Jhlon0/scale (ハンメル図法)
−Ji
lon0/scale (正弦曲線図法=サンソン図法)
−Jk
[f|s]lon0/scale (エッケルト IV (f) 及び VI (s) 図法)
−Jn
lon0/scale (ロビンソン図法)
−Jr
lon0/scale (ヴィンケル第 3 式図法)
−Jv
lon0/scale (ファン・デア・グリンテン図法)
−Jw
lon0/scale (モルワイデ図法)

非地理的図法:

−Jp[a]scale[/origin][r|z] (極座標 (theta,r))
−Jx
x-scale[d|l|ppow|t|T][/y-scale[d|l|ppow|t|T]] (線形、対数 、 指数スケーリング)

−R

小数値を含む度又は [+-]dd:mm[:ss.xxx][W|E|S|N] のフォーマッ トで指定できる。東西南北の代わりに地図座標の左下と右上を使う と き は r を付けること。 2 つの略号 −Rg −Rd は全球領域(それぞれ経 度 0/360 又は -180/+180 と緯度 -90/+90 )を表す。

オプション

オプションフラグとそれに付属する引き数の間にスペースを入れないこと。

−B

地図の枠の目盛とケバの間隔を設定 す る 。 全 て の 詳 細 は psbasemap の man ページを参照すること。

−A

描画に入るたびに各レグに目盛を入れる。随意の size はポイン ト単位のフォントの大きさである。

−Da

startdate (mm/dd/yyyy/hh:mm) よりも前に収集されたデータ を 描画しない[デフォルトは最初の日]。

−Db

stopdate (mm/dd/yyyy/hh:mm) よりも後に収集されたデータを描 画しない[デフォルトは最後の日]。

−K

さらに PostScript コードが後に続くときに使用する[デフォルト では描画システムを終了する]。

−M

航跡上に時刻/距離のログマークを入れる。例えば a500ka24ht6h は 500 km ( k )及び 24 時間( h )間隔の目盛( a )と 500 km 及び 6 時間間隔のケバ( t )を意味する。

−O

上書き描画モードを選択する [デフォルトでは新しい描画システ ムに初期化する]。

−P

縦置き描画モードを選択する [ GMT のデフォルトは横置きである 。これを変更するには gmtdefaults を参照すること]。

−Sa

出発港からの航跡に沿った startdist km より短い距離のデータ を描画しない[デフォルトは 0 ]。

−Sb

出発港からの航跡に沿った stopdist km より長い距離のデー タ を描画しない[デフォルトは航跡の最後]。

−U

図に Unix システムのタイムスタンプを入れる。図の左下隅に対 するスタンプの左下隅の相対的な位置を決めることができる。随意 で ラ ベ ル又は c (コマンドの文字列を入れる)を付けることができる。 GMT のパラメータ UNIX_TIMEUNIX_TIME_POS は外見に影響を及 ぼ す。詳細は gmtdefaults の man ページを参照すること。

−W

pen は航跡の線の太さである[デフォルトは 1 ]。随意で、色付き の航跡にするには rgb の組合せを指定すること[デフォルトは黒]。点 線にするには o を、破線にするには a を付けること[デフォルトは実 線]。

−X −Y

図の原点を現在の原点に対して (x-shift,y-shift) だけ動 か す 。随意で長さの単位 (c, i, m, p) を付けることができる。値の前 に a を付けると描画後に原点を元の位置に戻し、値の前に r [デフォ ルト]を付けると現在の原点を新しい位置として再設定する。 −O を使 うとデフォルトの (x-shift,y-shift) が (0,0) になり、そうでな い ときは (r1i, r1i) 又は (r2.5c, r2.5c) になる。代わりに、 c は現 在のページサイズに基づくページの中心を使って図を中央の座 標 (x 又は y) に動かす。

−V

冗長モードを選択する。標準エラー出力に経過報告を送る[デフォ ルトでは「黙って」実行する]。

−c

図のコピー枚数を指定する[デフォルトは 1 ]。

メルカトルスケール 1.5 インチ/度を使って、 10 ポイントの文字で航跡に ラ ベ ル を付け、 1 度間隔で枠に目盛を付け、 30 分間隔で格子線を引き、領域 150E から 154E, 18N から 23N の航海 C2610 及び V1512 の航跡のメルカトル 図を作成し、デフォルトのプリンタへ出力する。

gmttrack c2610 v1512 −R150/154/18/23 −Jm1.5 −B1g30m −A10 | lpr

関連事項

GMT(l), psbasemap(l)

文献

Wessel, P., and W. H. F. Smith, 2005, The Generic Mapping Tools (GMT) version 4.1 Technical Reference & Cookbook, SOEST/NOAA.
Wessel, P., and W. H. F. Smith, 1998, New, Improved Version of Generic Mapping Tools Released, EOS Trans., AGU, 79 (47), p. 579.
Wessel, P., and W. H. F. Smith, 1995, New Version of the Generic Mapping Tools Released, EOS Trans., AGU, 76 (33), p. 329.
Wessel, P., and W. H. F. Smith, 1995, New Version of the Generic Mapping Tools Released, http://www.agu.org/eos_elec/95154e.html, Copyright 1995 by the American Geophysical Union.
Wessel, P., and W. H. F. Smith, 1991, Free Software Helps Map and Display Data, EOS Trans., AGU, 72 (41), p. 441.