名前

       grd2cpt - グリッドファイルを読んでカラーパレットファイルを
作ります


概要

       grd2cpt   grdfile   [  -Ccptmaster  ]  [  -I  ]  [  -Lmin-
       limit/maxlimit ] [ -Szstart/zstop/zinc ] [ -V ] [ -Z ]


記述

       grd2cpt はグリッドファイルを読んでカラーパレット (cpt) フ
ァイルを標準出力に書きます。 cpt ファイルは選択した既存のマ
スター cpt ファイルに基づいており、データの値から色へのマッ
ピングはデータの累積分布関数 (CDF) によるので、色はヒストグ
ラム等化されています。そのため結果の cpt ファイルがグリッド
ファイルや線形投影のグリッド画像に使われると、色は図上の領
域に均一に分布するでしょう。 CDF(Z) = ( z < Z の数) / (グリ
ッドファイルの z の数) と定義されます( NaN は無視されます)。
 これらの z の値はマスター cpt ファイルに規格化されて色は希
望する間隔でサンプルされます。

grdfile カラーパレットテーブルを得るのに用いる 2-D バイナリ
グリッドファイル。

オプション

       -C     内挿に用いるマスターカラーテーブルを選びます。内蔵の
テーブル( grd2cpt と打つと一覧を見ることができます)
の中から選ぶか、または既存の cpt ファイルの名前を与
えます[デフォルトは rainbow cpt ファイル]。

-I マスター cpt ファイルの色の順番を逆にします。

-L cpt ファイルの範囲を minlimit/maxlimit に制限し、 CDF(Z)
 を推定するときにはその範囲の外側は数に入れません[デ
フォルトではデータの最大値と最小値を用います]。

-S cpt ファイルの刻み幅を設定します。 cpt ファイルの内
容を zstart から zstop まで zinc の間隔で求めます[デ
フォルトでは出鱈目な方法で任意の値を選びます]。

-V 冗長な実行。これは CDF(Z) 推定を標準エラー出力に書き
ます[デフォルトは静か]。

-Z 連続的なカラーパレットを作ります[デフォルトは不連続、
すなわち各インターバルに一定の色が割り当てられます]。


用例

       (まだ) cpt ファイルを作りたくないが、データの 90% が z1 と
 z2 の間にあることといった、 grdinfo からはわからないことを
知るのは有益な場合があります。それで CDF(Z) 曲線上の数点を
知るのにこのようにすることができます(もっと知るには -V オプ
ションを使います):

grd2cpt mydata.grd -V > /dev/null

0 から 200 までの 20 ごとに変化する cpt ファイルを作ります。
CDF(Z) を計算するときにはゼロ以下のデータを無視し、内蔵のマ
スター cpt ファイル relief を使います。

grd2cpt mydata.grd -Crelief -L0/10000 -S0/200/20 >
mydata.cpt


関連事項

       gmtdefaults(l),    gmt(l),    grdhisteq(l),    grdinfo(l),
makecpt(l)



1 May 2003 GRD2CPT(l)

Man(1) output converted with man2html