名前

       grdreformat - 異なるグリッドファイルのフォーマット間の変換
をします


概要

       grdreformat ingrdfile[=id[/scale/offset[/NaNvalue]]]  out-
       grdfile[=id[/scale/offset[/NaNvalue]]]                   [
-Rwest/east/south/north[r] ] [ -V ]


記述

       grdreformat はあるフォーマットのグリッドファイルを読んで別
のフォーマットで出力します。オプションとして、ユーザは出力
されるデータのサブセットの選択と、スケーリング、トランスレー
ション、NaN値の指定ができます。

ingrdfile 読み込むグリッドファイル。 GMT netcdf ベースのグリッ
ドファイルでないときは、フォーマットの =id 番号を付
けます。 id を設定するときは、オプションで scale
よび offset を付けることにより、データのスケーリング
とオフセットを行うことができます。 scale および offset
 を与えるときは 'not-a-number' を表す値も付けることが
できます(浮動小数点グリッドについては IEEE NaN が使
われているのでこれは不要です; しかし整数についてはデ
ータが無いことを意味する値が必要です)。

outgrdfile
出力されるグリッドファイル。GMT netcdf ベースのグリッ
ドファイルでないときは、フォーマットの =id 番号を付
けます。 id を設定するときは、オプションで scale
よび offset を付けることにより、データのスケーリング
とオフセットを行うことができます。 scale および offset
 を与えるときは 'not-a-number' を表す値も付けることが
できます(浮動小数点グリッドについては IEEE NaN が使
われているのでこれは不要です; しかし整数についてはデ
ータが無いことを意味する値が必要です)。フォーマット
 =id > 0 について GMT のグリッドヘッダブロックのサイズ
hsize = 896 バイトで、ファイル全体のサイズは hsize
 + nx * ny * item_size で、ここで item_size は各要素
 (1, 2, 4) のバイトのサイズです。ビットグリッドはそれ
ぞれ32ビットを持つ4バイト整数で記述され、これらのファ
イルについてはサイズの式は nx の代わりに天井 (nx / 32)
 * 4 により変更されます。ヘッダとグリッドの詳細につい
ては Appendix B を参照してください。


オプション

       -R     west, east, south, north は興味のある領域を特定し
ます。度と分[と秒]で境界を特定するには、dd:mm[:ss]
のフォーマットを使ってください。wesnの代わりに左下
と右上のマップ座標を使うときは r を付け加えてくださ
い。

-V 冗長モードを選択します。標準エラー出力に経過報告を
送ります[デフォルトでは"静かに"走ります]。


用例

       4バイトの浮動小数点グリッドを netcdf ファイル data.grd
 から作ります。

grdreformat data.grd ras_data.b4=1 -V 2バイト整数のファイルを、10倍にスケールし、32000を引き、NaN
を-9999に設定して作ります。 grdreformat values.grd shorts.i2=2/10/-32000/-9999 -V Sun標準8ビットラスターファイルをデータファイル image.grd の
サブセットについて、 image.grd の範囲が 0-1 で、今 0-255 を
求めるとして作成します。 grdreformat image.grd -R-60/-40/-40/-30 image.ras8=3/255/0
-V

関連事項

       gmt(l), grdmath(l)



1 May 2003 GRDREFORMAT(l)

Man(1) output converted with man2html