名前
grdimage - 2-D の netCDF のグリッドファイルからモノクロ
またはカラーの図を作成します
概要
grdimage grdfile -Ccptfile -Jparameters [ -Btickinfo ] [
-Edpi ] [ -G[f|b]rgb ] [ -Iintensfile] [ -K ] [ -M ] [ -O
] [ -P ] [ -Rwest/east/south/north[r] ] [ -Ssearch_radius
] [ -T[s] ] [ -U[/dx/dy/][label] ] [ -V ] [ -Xx-shift ] [
-Yy-shift ] [ -ccopies ]
記述
grdimage は 2-D のグリッドファイルを読んで各コンターの間
に1つずつ色を割り当ててモノクロ (またはカラー) のマップを
作ります。(-1,+1)の範囲の強度を持つファイルを与えることに
より陰影をつけることもできます。この範囲の外の値はクリッ
プされます。このような強度ファイルはグリッドファイルから
grdgradient を用いて作ったり grdmath や grdhisteqによっ
て変更したりできます。グリッドファイルの各グリッドノード
は、そのグリッドノードを中心とし、ある色を割り当てられた
長方形として表されます。マップの投影を使うと、グリッドは
まず新しい長方形グリッドの上に再投影されます(大きなグリッ
ドファイルに対しては時間がかかることがあります; しかし -T
を参照)。24ビットの true color の PostScript ファイルが
出力されます。領域オプションはグリッドファイルが示す大き
さとは異なる領域を選ぶときに使われます。
grdfile
図を作成するための 2-D のグリッドデータセット
-C カラーパレットテーブルの名前
-J マップの投影法を選択します。スケールは UNIT/degree 、
1:xxxxx 、または UNIT 単位の幅 (オプションを大文字に
する) で指定します。 UNIT は .gmtdefaults で設定した
MEASURE_UNIT に依存して cm 、 inch 、または m になり
ますが、 c 、 i 、または m を scale/width の値に付け
加えることによりコマンドラインで変更することができます。
円筒図法:
-Jclon0/lat0/scale (カッシーニ)
-Jjlon0/scale (ミラー)
-Jmscale (メルカトル - 投影中心はグリニッジ子午線と赤道)
-Jmlon0/lat0/scale (メルカトル - 投影中心は自分で設定)
-Joalon0/lat0/azimuth/scale (斜めメルカトル -
投影中心と角度を設定)
-Joblon0/lat0/lon1/lat1/scale (斜めメルカトル -
2点を設定)
-Joclon0/lat0/lonp/latp/scale (斜めメルカトル -
中心点と極を設定)
-Jqlon0/scale (等距円筒図法(Plate Carree))
-Jtlon0/scale (TM - 横メルカトル、赤道を y = 0 とする)
-Jtlon0/lat0/scale (TM - 横メルカトル、
原点は自分で設定)
-Juzone/scale (UTM - ユニバーサル横メルカトル)
-Jylon0/lats/scale (基本円筒図法)
方位図法:
-Jalon0/lat0/scale (ランベルト正積方位)
-Jelon0/lat0/scale (正距方位)
-Jflon0/lat0/horizon/scale (心射)
-Jglon0/lat0/scale (正射)
-Jslon0/lat0/[slat/]scale (一般平射)
円錐図法:
-Jblon0/lat0/lat1/lat2/scale (アルベルス正積円錐)
-Jdlon0/lat0/lat1/lat2/scale (正距円錐)
-Jllon0/lat0/lat1/lat2/scale (ランベルト正角円錐)
様々な図法:
-Jhlon0/scale (ハンメル)
-Jilon0/scale (正弦曲線=サンソン)
-Jk[f|s]lon0/scale (エッケルト IV (f) および VI (s))
-Jnlon0/scale (ロビンソン)
-Jrlon0/scale (ヴィンケル第3式)
-Jvlon0/scale (ファン・デア・グリンテン)
-Jwlon0/scale (モルワイデ)
非地理的図法:
-Jp[a]scale[/origin] (極 (theta,r) 座標、
随意で a を付け方向、オフセットの角度を設定 [0])
-Jxx-scale[l|ppow][/y-scale[l|ppow]] (線形、対数、
指数スケーリング)
詳細は psbasemap のマニュアルページにあります。
オプション
オプションフラッグとそれに付属する記述の間にスペースを入れ
てはいけません。
-B マップの縁のティックマークを設定します。詳細は
psbasemap を参照してください。
-E 線形、メルカトル図法以外のマップ投影法を選んだとき
に作成される投影グリッドの解像度を設定します。デフォ
ルトでは、投影グリッドは入力ファイルと同じサイズ(縦
と横)になります。
-G このオプションは結果の図が2つの色:黒(0)と白(255)だ
けからなる場合以外に適用されます。もしそうなら、こ
のオプションは図を透明マスクとして使い、与えられた
色の組合せでマスク(またはその逆を-Gbで)を指定します。
-I (-1,+1)の範囲の強度が入ったグリッドファイルの名前を
与えます[デフォルトでは陰影はつきません]。
-K さらに PostScript コードが後に続きます[デフォルトで
はプロットシステムを終了します]。
-M (テレビジョンの)YIQ変換を用いてモノクロ画像に変換し
ます。
-O 上書きプロットモードを選択します[デフォルトでは新
しいプロットシステムに初期化します]。
-P ポートレート描画モードを選択します[GMTのデフォル
トはランドスケープです。これを変更するには
gmtdefaults を参照してください]。
-R west, east, south, north は興味のある領域を特定し
ます。度と分[と秒]で境界を特定するには、dd:mm[:ss]
のフォーマットを使ってください。wesnの代わりに左下
と右上のマップ座標を使うときは r を付け加えてくださ
い。図と軸の間にゆとりを持たせるためにより大きな
w/e/s/n 領域を設定することもできます。グリッドファ
イルで指定された領域よりも小さな領域を設定するとグ
リッドのサブセットになります[デフォルトでは grd ファ
イルで定義された領域が用いられます]。
-S 平均操作の探索半径を設定します[デフォルトではエイリ
アシングを回避します]。
-T 内挿なしで図を描画します。この場合、各ノードに中心
を置いたタイルは個別に多角形に変換されて描かれます。
s を付けると z = NaN のノードはスキップされます。
このオプションは内挿が無意味な分類データに有用です。
-U 図に Unix システムのタイムスタンプを入れます。図の
左下隅に対するスタンプの左下隅の位置を決めることが
できます。随意でラベル、または c (コマンド文字列を
プロットします。)を付け加えることができます。 GMT
のパラメータ UNIX_TIME と UNIX_TIME_POS は外見に影
響を及ぼします; 詳細は gmtdefaults のマニュアルペ
ージを参照してください。
-V 冗長モードを選択します。標準エラー出力に経過報告を
送ります[デフォルトでは"静かに"走ります]。
-X -Y 図の原点を (x-shift,y-shift) だけ動かします。値の
前に a を付けると絶対座標を表します; デフォルト
(r) で図の原点が元に戻ります。
-c 図のコピー枚数を指定します。[デフォルトは1]
用例
ファイル hawaii_grav.grd から、 shades.cpt で与えられる色
を使って、ランベルト図法により1.5 cm/度のスケールで基準平
行線を18度と24度にとり、1度間隔のティックマークを付けてモ
ノクロマップを作成するには次のようにします。
grdimage hawaii_grav.grd -Jl18/24/1.5c -Cshades.cpt -B1 >
hawaii_grav_image.ps
陰影付きのカラー PostScript 図を、グリッドデータセット
image.grd から作ります。ファイル intens.grd で与えられる強
度と、ファイル colors.cpt のカラーレベルを使い、
10 inch/x-unit の線形スケールで、ティックマークは 5 units
の間隔で付けます。
grdimage image.grd -Jx10i -Ccolors.cpt -Iintens.grd -B5 >
image.ps
関連事項
gmt(l), grdcontour(l), grdview(l), grdgradient(l), grdhisteq(l)
1 Oct 2002 GRDIMAGE(l)
Man(1) output converted with
man2html