名前

       psbasemap - PostScript のベースマップを描きます

概要

       psbasemap              -Btickinfo             -Jparameters
       -Rwest/east/south/north[r]  [  -Eazimuth/elevation   ]   [
-Gfill ] [ -K ] [ -L[f][x]lon0/lat0/slat/length[m|n|k] ] [
-O ] [ -P ] [ -U[/dx/dy/][label] ] [ -V ] [ -Xx-shift ] [
-Yy-shift ] [ -Xy-level ] [ -Zzlevel ] [ -ccopies ]


記述

       psbasemap はベースマップ(図の枠だけ)を作る PostScript
 コードを生成します。いくつかの地図投影法が利用でき、枠の目
盛、ケバ、そして[オプションで]グリッド線の間隔を指定するこ
とができます。単純な地図スケールをつけることもできます。
オプションフラッグとそれに付属する記述の間にスペースを入れ
てはいけません。オプションフラッグには大文字を使い、その付
属コードには小文字を使います。

-B 図の枠のティックマーク(ケバ)を設定します。 tickinfo
  は [which]tick[m|c] という形式の文字列を1つ以上連結
したものです。オプションの which にはアノーテーショ
ン(数値付き目盛)を表す a [デフォルト]、枠のティッ
クの間隔を表す f 、またはグリッド線の間隔を表す g
 のいずれかになります。枠の間隔を設定しないときは、
アノーテーションの間隔と同じになります。 tick は、
設定したいティックの間隔です。オプションの m|c は、
分(m)または秒(c)を表します。 x 軸と y 軸のティックを
 別々に指定するには、 x 軸と y 軸に適用される文字列を
スラッシュ[/]で区切ります。(オプション -E, -Jz
より 3-D のベースマップが選択されていれば、垂直軸に
関連する3番目の文字列を付け加えることができます。)

線形/対数/指数の図法について(-Jx):
それぞれの軸に対するラベル(表題)を、それらをコロン
ではさむことにより、付けることができます。ラベルの最
初の文字をピリオドにすると、そのラベルは図のタイトル
として使われます;それをコンマにするとそのラベルはそ
れぞれのアノーテーションに付けられます(アノーテーショ
ンと単位の間に空白ができるのを避けるにはラベルの頭に
 - を付けます);それ以外の場合、ラベルは軸に付きます。
ラベルが1語以上からなる(空白を含む)場合は、ダブル
クォートでラベル全体を囲みます(例、 :"my label":)。

デフォルトでは、4つの枠全部が描かれます(これらはW,
E, S, Nとして参照されます)。このデフォルトを変更する
には、必要とする軸のコードだけを付けます(例、左下に
xとy軸がある標準的な座標系にするにはWSを付けます)。
大文字(例、W)は軸/ティックマークおよび目盛りをつける
       という意味です。一方、小文字(例、w)は軸/ティックマー
クだけを付けるという意味です。(オプション-E-Jz
よって3-Dのベースマップを選択しているときは、Zまたは
zを付けることにより垂直軸の描き方を指定します。'+'を
 付けると、-Rで定義された直方体の輪郭が描かれます。
 3-Dの図にタイトルを与えても、消えてしまうことに注意
してください。)

非地理的図法について: (-Jxで)負のスケールあるいは
(-JXで)負の軸の長さを与えると、座標上の増加方向が変
わります(すなわち、y軸の正が下向きになります)。log10
軸について: アノーテーションの方法は3通りあります:
(1) tick は 1, 2, 3 のいずれかにします。するとアノ
ーテーションはそれぞれについて 1, 1-2-5, 1-2-3-4-...-9
のようになります。このオプションは枠とグリッドの間隔
にも使用できます。 (2) ltickinfo の文字列に付けま
す。すると、ティックの値の log10 が各整数の log10 の
値のところに付きます。 (3) ptickinfo の文字列に付
けます。すると、アノーテーションはティックの値の log10
 を乗数とする10の累乗の形になります。指数軸について:
 アノーテーションの方法は2通りあります: (1) tick で通
常のアノーテーション間隔を設定します。 (2) p
tickinfo
の文字列に付けます。すると、アノーテーショ
ン間隔は変換した単位として扱われますが、アノーテーシ
ョンの値そのものは元の単位でプロットされます。例えば、
tick = 1 で power = 0.5 (すなわち平方根)のとき、
1-4-9... という等間隔のアノーテーションが現れます。

次の GMT のパラメータはマップの枠の外見に影響を及ぼし
ます: ANOT_MIN_ANGLE, ANOT_MIN_SPACING,
ANOT_FONT, ANOT_FONT_SIZE, ANOT_OFFSET,
BASEMAP_AXES, BASEMAP_FRAME_RGB, BASEMAP_TYPE,
DEGREE_FORMAT, FRAME_PEN, FRAME_WIDTH,
GRID_CROSS_SIZE, GRID_PEN, HEADER_FON,
HEADER_FONT_SIZE, LABEL_FONT, LABEL_FONT_SIZE,
LINE_STEP, OBLIQUE_ANOTATION, TICK_LENGTH,
TICK_PEN, Y_AXIS_TYPE; 詳細は gmtdefaults のマニュ
アルページを参照してください。

-J マップの投影法を選択します。後に続く文字によって投
影法を決定します。大文字のときはスケールとして与え
られた数値はマップの幅(軸の長さ)として解釈され、そ
うでないときはマップのスケールになります(それぞれ
の投影法に対する定義を参照してください)。単位(UNIT)
はcm、inch、mのいずれかで、.gmtdefaultsで設定された
MEASURE_UNITに依存しますが、c、i、mをscale/widthの
値に付け加えることによりコマンドライン上で変更する
ことができます。以下の投影法から1つを選んでください
(投影法名の後のEまたはCはそれぞれEqual-Area[正積]また
はConformal[正角]を表します):

円筒図法: -Jclon0/lat0/scale または -JClon0/lat0/width (カッ
シーニ)。
投影中心とスケールを与えます(1:xxxx または
 UNIT/degree)。
-Jjlon0/scale または -JJlon0/width (ミラー円筒図法)。
中心子午線とスケールを与えます(1:xxxx または
 UNIT/degree)。
-Jmparameters (メルカトル [C])。次のいずれかを選び
ます:
-Jmscale または -JMwidth 赤道沿いのスケールを与えます(1:xxxx
または UNIT/degree)。
-Jmlon0/lat0/scale または -JMlon0/lat0/width 中心子午線、標準緯度と標準緯線沿いの
スケールを与えます(1:xxxx または UNIT/degree)。
 -Joparameters (斜めメルカトル [C])。次のいずれかを
選びます:
-Joalon0/lat0/azimuth/scale または
-JOalon0/lat0/azimuth/width 投影中心、斜め赤道の方位とスケールを
与えます。
-Joblon0/lat0/lon1/lat1/scale または
-JOblon0/lat0/lon1/lat1/scale 投影中心、斜め赤道上のもう一つの点と
スケールを与えます。
-Joclon0/lat0/lonp/latp/scale または
-JOclon0/lat0/lonp/latp/scale 投影中心、斜め投影の極とスケールを与
えます。
斜め赤道沿いのスケールを与えます(1:xxxx また
は UNIT/degree)。
-Jqlon0/scale または -JQlon0/width (等距円筒図法
(Plate Carree))。
中心子午線とスケールを与えます(1:xxxx または
 UNIT/degree)。
-Jtparameters (横メルカトル [C])。次のいずれかを選び
ます:
-Jtlon0/scale または -JTlon0/width
中心子午線とスケールを与えます(1:xxxx
 または UNIT/degree)。
-Jtlon0/lat0/scale または -JTlon0/lat0/width 投影中心とスケールを与えます(1:xxxx
  または UNIT/degree)。
-Juzone/scale または -JUzone/width (UTM - ユニバー
サル横メルカトル [C])。
ゾーン番号(1-60)とスケールを与えます(1:xxxx
 または UNIT/degree)。
ゾーン: 前に - または + を付けると南半球また
は北半球の慣習に従います[正ならば北半球になります]。
-Jylon0/lats/scale または -JYlon0/lats/width (基本
円筒図法 [E])。
中心子午線、標準緯線とスケールを与えます
(1:xxxx または UNIT/degree)。
標準緯線は典型的には以下のいずれかになりま
す(しかし任意の値にすることが可能です):
45 - Peters図法
37.4 - Trystan Edwards図法
30 - Behrman図法
0 - Lambert図法

方位図法: -Jalon0/lat0/scale または -JAlon0/lat0/width (ラン
ベルト正積方位 [E])。
lon0/lat0 で投影中心を特定します。
スケールを 1:xxxx または radius/latで与えま
す。 radius は原点から斜め緯度 lat までのUNIT単位の
距離です。
-Jelon0/lat0/scale または -JElon0/lat0/width (正距
方位)。
lon0/lat0 で投影中心を特定します。
  スケールを 1:xxxx または radius/latで与えま
す。 radius は原点から斜め緯度 lat までのUNIT単位の
距離です。
-Jflon0/lat0/horizon/scale または -JFlon0/lat0/hori- zon/width (心射方位)。
lon0/lat0 で投影中心を特定します。
 horizon で投影中心からの最大距離を特定します
(度で < 90)。
スケールを 1:xxxx または radius/latで与えま
す。 radius は原点から斜め緯度 lat までのUNIT単位の
距離です。
-Jglon0/lat0/scale または -JGlon0/lat0/width (正射
方位)。
lon0/lat0 で投影中心を特定します。
スケールを 1:xxxx または radius/latで与えま
す。 radius は原点から斜め緯度 lat までのUNIT単位の
距離です。
-Jslon0/lat0/scale または -JSlon0/lat0/width (一般
平射方位 [C])。
lon0/lat0 で投影中心を特定します。
スケールを 1:xxxx (極で正しい)または
 slat/1:xxxx (標準緯線 slat で正しい)または radius/lat
 (radius は原点から斜め緯度 lat までのUNIT単位の距離)
で与えます。

円錐図法: -Jblon0/lat0/lat1/lat2/scale または
-JBlon0/lat0/lat1/lat2/width (アルベルス正積円錐 [E])。
投影中心、2本の標準緯線とスケールを与えます
(1:xxxx または UNIT/degree)。
-Jdlon0/lat0/lat1/lat2/scale または
-JDlon0/lat0/lat1/lat2/width (正距円錐)。
投影中心、2本の標準緯線とスケールを与えます
(1:xxxx または UNIT/degree)。
-Jllon0/lat0/lat1/lat2/scale または
 -JLlon0/lat0/lat1/lat2/width (ランベルト正角円錐 [C])。
原点、2本の標準緯線とこれらに沿ったスケール
を与えます(1:xxxx または UNIT/degree)。

様々な図法: -Jhlon0/scale または -JHlon0/width (ハンメル [E])。
中心子午線と赤道沿いのスケールを与えます(1:xxxx
 または UNIT/degree)。
-Jilon0/scale または -JIlon0/width (正弦曲線=サン
ソン [E])。
中心子午線と赤道沿いのスケールを与えます(1:xxxx
 または UNIT/degree)。
-Jk[f|s]lon0/scale または -JK[f|s]lon0/width (エッ
ケルト IV (f) および VI (s) [E])。
中心子午線と赤道沿いのスケールを与えます(1:xxxx
 または UNIT/degree)。
-Jnlon0/scale または -JNlon0/width (ロビンソン)。
中心子午線と赤道沿いのスケールを与えます(1:xxxx
 または UNIT/degree)。
-Jrlon0/scale または -JRlon0/width (ヴィンケル第3式)。
中心子午線と赤道沿いのスケールを与えます(1:xxxx
 または UNIT/degree)。
-Jvlon0/scale または -JVlon0/width (ファン・デア・
グリンテン)。
中心子午線と赤道沿いのスケールを与えます(1:xxxx
 または UNIT/degree)。
-Jwlon0/scale または -JWlon0/width (モルワイデ [E])。
中心子午線と赤道沿いのスケールを与えます(1:xxxx
 または UNIT/degree)。

非地理的図法: -Jp[a]scale[/origin] または -JP[a]width[/origin]
 (極(theta,r)座標用の線形図法。 a-Jp [または -JP]
 の後に挿入すると、東から反時計回りの方向[デフォルト]
の代わりに、北から時計回りの方位を表し、 /origin
度の単位で付け加えると、角度のオフセット[0]になります)。
スケールを UNIT/r-unit で与えます。
-Jxx-scale[/y-scale] または -JXwidth[/height]
scale [または width] は次の3通りのいずれかにすること
ができます:
-Jxscale - 通常の線形スケール方式。
-Jxscalel - スケールをとる前に値の log10 を
とる。
-Jxscaleppower - スケールをとる前に値の power 乗をとる。 x-scale を UNIT/x-unit で、 y-scale を UNIT/y-unit
 で与えます (別々に設定しないときは y-scale = x-scale
になります)。軸の向きを反転させたいときは負のスケー
ルを使います(例えば、 y については正が下向きになりま
す)。

データが度単位の地理的座標ならば d を付け加えます。
 デフォルトの軸の長さ( gmtdefaults 参照) は -JXh
  (ランドスケープ用)を用いて呼び出すことができます;
-JXv (ポートレート用)を使うと x と y 軸の長さが入れ
替わります。最初のインストール時のGMTのデフォルトの
単位は UNIT です。しかし、これは .gmtdefaults ファイ
ルを編集することにより変えることができます(このファ
イルがないときは gmtdefaults を実行すれば作られます)。

マップ投影で用いられる回転楕円体は、ホームディレクト
リにある .gmtdefaults ファイルを編集することにより、
ユーザ定義することができます。一般に用いられる13種類
の回転楕円体と球体が現在サポートされており、またユー
ザは独自の回転楕円体のパラメータを設定することも可能
です(詳細は gmtdefaults のマニュアルを参照してくだ
さい)。GMTのデフォルトはWGS-84です。いくつかのGMTパ
ラメータは投影結果に影響を及ぼします: ELLIPSOID,
 INTERPOLANT, MAP_SCALE_FACTOR, MEASURE_UNIT; 詳細は
 gmtdefaults のマニュアルページを参照してください。

-R west, east, south, north は興味のある領域を特定し
ます。度と分[と秒]で境界を特定するには、dd:mm[:ss]
のフォーマットを使ってください。wesnの代わりに左下
と右上のマップ座標を使うときは r を付け加えてくださ
い。


オプション

       -E     遠近図法用に、視点の方位角と高度を設定します
[180/90]。

-G ベースマップの内部を塗りつぶします[デフォルトでは塗
りつぶしません]。陰影(0-255)または色( r/g/b それぞれ
0-255)を指定します。
 
-Jz 垂直方向のスケールを設定します(3-Dマップに対して)。
-Jxと同じ方法で記述します。

-K さらに PostScript コードが後に続きます[デフォルトで
はプロットシステムを終了します]。

-L lon0/lat0 を中心とする位置に簡単なマップスケールを描
きます。代わりに -Lx を使うと x/y の位置で設定できま
す。スケールは緯度 slat で計算され、length は km 単
位です[ m を付けるとマイルに、 n を付けると海里にな
ります]。"ファンシー"スケールを描くには -Lf を使いま
す[デフォルトでは簡素なスケール]。

-O 上書きプロットモードを選択します[デフォルトでは新
しいプロットシステムに初期化します]。

-P ポートレート描画モードを選択します[GMTのデフォルト
はランドスケープです。これを変更するには
 gmtdefaults を参照してください]。

-U 図に Unix システムのタイムスタンプを入れます。図の
左下隅に対するスタンプの左下隅の位置を決めることが
できます。随意でラベル、または c (コマンド文字列を
プロットします。)を付け加えることができます。 GMT
のパラメータ UNIX_TIME と UNIX_TIME_POS は外見に影
響を及ぼします; 詳細は gmtdefaults のマニュアルペ
ージを参照してください。

-V 冗長モードを選択します。標準エラー出力に経過報告を
送ります[デフォルトでは"静かに"走ります]。

-X -Y 図の原点を (x-shift,y-shift) だけ動かします。値の
前に a を付けると絶対座標を表します; デフォルト
 (r) で図の原点が元に戻ります。

-Z 3-Dマップ用のオプションです: ベースマップのzの基準を
設定します[0]。

-c 図のコピー枚数を指定します。[デフォルトは1]

用例

       以下のセクションでは利用可能なマップ投影法の用例を示すこと
によってオプションの使用法を教えます。スケールの指定方法は
投影法によって異なることに注意してください。また大文字はマッ
プスケールの代わりにマップの幅を指定していることにも注意し
てください。



非地理的図法


線形 x-y プロット

       すべての軸を持つ線形の x/y フレームを作成します。左側と下側
の軸にだけ目盛りを入れ、 xscale = yscale = 1.0 を用い、 1
 単位間隔でティックを入れ、 2 単位間隔で目盛りを入れ、 xlabel
 = "Distance" および ylabel = "No of samples" を用います。

psbasemap -R0/9/0/5 -Jx1 -Bf1a2:Distance:/:"No of sam-
ples":WeSn > linear.ps


log-log プロット

       左側と下側だけに軸のある log-log フレームを作成します。 x 軸
の長さは 25 cm で 1-2-5 ごとに目盛りを入れ、 y 軸の長さは
 15 cm で 10 の累乗ごとに目盛りを入れてティックマークは 0.1
 間隔にします。

psbasemap -R1/10000/1e20/1e25 -JX25cl/15cl -B2:Wave-
length:/a1pf3:Power:WS > loglog.ps


累乗の軸

       深さの正を下向きにした深さ-年代の平方根のプロットに用いるフ
レームをデザインします。深さの軸には 500m 間隔でティックと目
盛りを入れ、年代は 1 my, 4 my, 9 my のように目盛りを入れます。

psbasemap -R0/100/0/5000 -Jx1p0.5/-0.001 -B1p:"Crustal
age":/500:Depth: > power.ps


極座標 (theta,r) プロット

       極座標に用いられるベースマップを作ります。 0 から 1000 まで
の半径が 3 インチになり、グリッド線とティックはそれぞれ 30
 度と 100 単位にします。

psbasemap -R0/360/0/1000 -JP6i -B30p/100 > polar.ps



円筒図法


カッシーニ

       カッシーニ図法を用いて 10 cm の幅のベースマップを作成します。

psbasemap -R20/50/20/35 -JC35/28/10c -P -B5g5:.Cassini: >
cassini.ps


メルカトル [正角]

       メルカトルマップを、赤道沿いに 0.025 inch/degree スケールで
描き、赤道沿いに 5000 km を示すスケールを付けます(縦横1イン
チの位置に中心が来るようにします)。

psbasemap -R90/180/-50/50 -Jm0.025i -B30g30:.Mercator:
-Lx1i/1i/0/5000 > mercator.ps


ミラー

       グローバルなミラー円筒マップを 1:200,000,000 スケールで描き
ます。

psbasemap -R0/360/-90/90 -Jj1:200000000 -B30g30:.Miller: >
miller.ps


斜めメルカトル [正角]

       ページサイズのグローバルな斜めメルカトルベースマップを、極を
 (90,30) 、グリッド線を 30 度間隔として描きます。

psbasemap -R0/360/-70/70 -Joc0/0/90/30/0.064cd
-B30g30:."Oblique Mercator": > oblmerc.ps


横メルカトル [正角]

       ある領域に対する通常の横メルカトルベースマップを描きます。

psbasemap -R69:30/71:45/-17/-15:15 -Jt70/1:1000000
-B15m:."Survey area": -P > transmerc.ps


等距円筒図法

       この投影法に必要なのは中心子午線とスケールだけです。 東経
130度の子午線を中心とする 25 cm 幅のグローバルなベースマッ
プを作成します。

psbasemap -R-50/310/-90/90 -JQ130/25c -B30g30:."Equidis-
tant Cylindrical": > cyl_eqdist.ps



ユニバーサル横メルカトル [正角]

       この投影法を使うには中心子午線を決めている UTM のゾーン番号
を知らなければなりません。インドシナ半島の UTM ベースマップ
を作成します。

psbasemap -R95/5/108/20r -Ju46/1:10000000 -B3g3:.UTM: >
utm.ps


基礎円筒 [正積]

       まず標準緯線を決めてどの円筒正積図法にするか選びます。ここ
では45度にしてPeters図法を選びます。太平洋を中心とした幅9
インチのグローバルなを作成します。

psbasemap -R0/360/-90/90 -JY180/45/9i -B30g30:.Peters: >
peters.ps



円錐図法


アルベルス正積円錐 [正積]

       中欧のベースマップを作成します。

psbasemap -R0/90/25/55 -Jb45/20/32/45/0.25c -B10g10:."Albers Equal-area": > albers.ps


ランベルト正角円錐 [正角]

       もう一枚、中欧のベースマップを作成します。

psbasemap -R0/90/25/55 -Jl45/20/32/45/0.1i -B10g10:."Lam-
bert Conformal Conic": > lambertc.ps


正距円錐

       さらにもう一枚、幅6インチの中欧のベースマップを作成します。

psbasemap -R0/90/25/55 -JD45/20/32/45/6i -B10g10:."Equidistant conic": > econic.ps



方位図法


ランベルト正積方位 [正積]

       西経80度、南緯30度を中心とした、幅15cmのグローバルなベース
マップを作成します。

psbasemap -R0/360-/-90/90 -JA-80/-30/15c -B30g30/15g15:."Lambert Azimuthal": > lamberta.ps

長方形の枠を方位正積マップに使いたい場合は -Js-Ja に置
き換えて平射方位図法のインストラクションに従ってください。


正距方位

       幅15cmのグローバルマップを中心(ここでは125/10)から任意の点ま
での距離が正しくなるように描きます。

psbasemap -R0/360-/-90/90 -JE125/10/15c -B30g30/15g15:."Equidistant": > equi.ps


心射方位

       心射方位図法を用いて中心 -100/40 から60度の範囲を限界として
ベースマップを描きます。

psbasemap -R0/360-/-90/90 -JF-100/40/60/6i -B30g30/15g15:."Gnomonic": > gnomonic.ps


正射方位

       125/10を中心とする(無限遠方からの)世界全体の幅6インチのベー
スマップを作成します。

psbasemap -R0/360-/-90/90 -JG125/10/6i -B30g30/15g15:."Orthographic": > ortho.ps


平射方位 [正角]

       南緯60度までの南極から見た平射方位図法の半径12cmのベースマッ
プを作成します。タイトルを "Salinity measurements" とし、5度
間隔の目盛りおよびティックを1度間隔のグリッドラインを用います。

psbasemap -R-45/45/-90/-60 -Js0/-90/12c/-60 -B5g1:."Salin-
ity measurements": > stereo1.ps

任意の点(極以外)を中心とする幅12cmの長方形の平射方位図法の
ベースマップをオーストラリアについて作成します。新しい投影
に対する極を指定し、(lon/latで)長方形の左下と右上の角を指定
する -R オプションを使う必要があります。ここでは極を 130/-30
 とし、角として 100/-45 および 160/-5 を指定します。

psbasemap -R100/-45/160/-5r -JS130/-30/12c -B30g30/15g15:."General Stereographic View": > stereo2.ps



様々な図法


ハンメル [正積]

       ハンメル図法はほとんどグローバルマップに用いられ、そのため
球状の形が用いられます。グリニッジ子午線を中心とする
1:200000000スケールの世界地図を作成します。

psbasemap -R0/360/-90/90 -Jh180/1:200000000
-B30g30/15g15:.Hammer: > hammer.ps


正弦曲線 [正積]

       グリニッジ子午線を中心とし、赤道沿いのスケールが 0.02
 inch/degree である正弦曲線図法の世界地図を作成します。

psbasemap -R0/360/-90/90 -Ji0/0.02i -B30g30/15g15:."Sinu-
soidal": > sinus1.ps

160W, 20W, 60E で断ち切られた正弦曲線図法の世界地図を赤道沿い
のスケールを 0.02 inch/degree として、以下のコマンド群により
作成します。

psbasemap -R-160/-20/-90/90 -Ji-90/0.02i -B30g30/15g15Wesn -K > sinus_i.ps
psbasemap -R-20/60/-90/90 -Ji20/0.02i -B30g30/15g15wesn -O -K -X2.8i >> sinus_i.ps
psbasemap -R60/200/-90/90 -Ji130/0.02i -B30g30/15g15wEsn -O -X1.6i >> sinus_i.ps


エッケルト IV [正積]

       通常グローバルマップにしか使われない擬円筒図法です。中心の経
度とスケールを設定します。

psbasemap -R0/360/-90/90 -Jkf180/0.064c -B30g30/15g15:."Eckert IV": > eckert4.ps


エッケルト VI [正積]

       通常グローバルマップにしか使われないもう一つの擬円筒図法です。
中心の経度とスケールを設定します。

psbasemap -R0/360/-90/90 -Jks180/0.064c -B30g30/15g15:."Eckert VI": > eckert6.ps


ロビンソン

       グローバルマップが "正しく見える" ようにデザインされた投影法
です。中心の経度と幅を設定します。

psbasemap -R-180/180/-90/90 -JN0/8i -B30g30/15g15:."Robin-
son": > robinson.ps


ヴィンケル第3式

       通常グローバルマップにしか使われない、さらにもう一つの図法で
す。中心の経度を設定します。

psbasemap -R90/450/-90/90 -JR270/25c -B30g30/15g15:."Winkel Tripel": > winkel.ps


モルワイデ [正積]

       モルワイデ図法もまたほとんどグローバルマップにしか使われない
図法で、球状の形が用いられます。日付変更線を中心とする幅25cm
の世界地図を作成します。

psbasemap -R0/360/-90/90 -JW180/25c -B30g30/15g15:.Moll-
weide: > mollweide.ps


ファン・デア・グリンテン

       ファン・デア・グリンテン図法もまたほとんどグローバルマップに
しか使われない図法で、球状の形が用いられます。日付変更線を中
心とする幅10cmの世界地図を作成します。

psbasemap -R0/360/-90/90 -JV180/10i -B30g30/15g15:."Van
der Grinten": > grinten.ps


制限

       いくつかの投影法については、暗に球体の地球が仮定されています。
 -V をセットしておけばそのことについての注意が表示されます。


バグ

       -B オプションは説明したり理解したりするのには幾分複雑です。
しかし、ほとんどの応用に対してはまったく単純です(用例をご覧
ください)。


関連事項

       gmtdefaults(l), gmt(l)



1 May 2003 PSBASEMAP(l)

Man(1) output converted with man2html