名前

       psscale - マップ用のグレースケールまたはカラースケールを作
成します


概要

       psscale   -Dxpos/ypos/length/width[h]  [  -Btickinfo  ]  [
-Ccpt_file ] [ -E[length] ] [ -I[max_intens] ] [ -K ] [ -L ] [ -M ] [ -Ndpi ] [ -O ] [ -P ] [ -U[/dx/dy/][label] ] [
-V ] [ -Xx-shift ] [ -Yy-shift ] [ -Zzfile ] [ -ccopies ]


記述

       psscale マップ上にグレースケールまたはカラースケールをプ
ロットします。水平および鉛直スケールの両方をサポートしてい
ます。グラデーションのある色を含む cpt ファイル(すなわち、
ある区間の下端と上端が異なる r/g/b の値を持つ)に対して psscale は内挿により連続的なスケールを与えます。陰影による強度の変
化はオプション -I を設定することにより表示されます。色は線
形スケールに従って間隔を開けるか、すべて等しい大きさにする
か、個々のタイルの幅をファイルで与えることもできます。

-D 中央/上端(水平スケール)または中央/左端(垂直スケール)
の位置と大きさを定義します。 h を付けると水平スケー
ルになります[デフォルトは垂直]。


オプション

       オプションフラッグとそれに付属する記述の間にスペースを入れ
てはいけません。

-B カラーバーの目盛り、ティック、グリッド線の間隔を設定
します。 x 軸のラベルは水平バーの下にプロットされま
す(または垂直バーの右側に縦にプロットされます)。オプ
ションとして、 y 軸のラベルを用いてデータの単位を水
平バーの右側にプロットすることができます(または鉛直
バーの上)。何も値が与えられなければ、デフォルトです
べてのカラーレベルに目盛りが付きます(これは cpt ファ
イルの ULB フラッグにより変更することもできます)。垂
直のラベルは個々の文字の列としてプロットされるため、
 ラベルに埋め込まれた8進数のエスケープ文字は使用でき
ないことに注意してください。

-C cpt_file は用いられるカラーパレットファイルです。デ
フォルトではすべての色の変化に対して目盛りが入ります。
 一部分を使うには、 cpt ファイルに L, U, B からなる1
行を追加します。これらは Lower, Upper, Both の略で、
それぞれ目盛りを入れる下限、上限、両方を意味します
(ただし-Bもご覧ください)。もし与えられなければ、
psscale は標準入力から読みます。 grdview に関して
は、 psscale は cpt ファイル中のパターン指定を理解
することができます。 -E 背景色および前景色の三角形をバーの両端に付けます。
オプションとして、三角形の高さの指定ができます[デフォ
ルトはバーの幅の半分]。

-I 陰影効果を付けます。オプションとして、強度の範囲を +
 から - max_intens に設定することができます。設定され
ないときは 1.0 が用いられます[デフォルトでは陰影は付
きません]。

-K さらに PostScript コードが後に続きます[デフォルトで
はプロットシステムを終了します]。

-L 等しい大きさのカラー長方形を与えます。デフォルトでは
長方形は cpt ファイルの z の範囲に応じてスケールされ
ます(-Zも参照)。

-M (テレビジョンの) YIQ 変換を用いてモノクロのグレーバー
にします。

-N カラースケールを構成する長方形の画像の有効な dpi です
[300]。

-O 上書きプロットモードを選択します[デフォルトでは新
しいプロットシステムに初期化します]。

-P ポートレート描画モードを選択します[GMTのデフォル
トはランドスケープです。これを変更するには
 gmtdefaults を参照してください]。

-U 図に Unix システムのタイムスタンプを入れます。図の
左下隅に対するスタンプの左下隅の位置を決めることが
できます。随意でラベル、または c (コマンド文字列を
プロットします。)を付け加えることができます。 GMT
のパラメータ UNIX_TIME と UNIX_TIME_POS は外見に影
響を及ぼします; 詳細は gmtdefaults のマニュアルペ
ージを参照してください。

-V 冗長モードを選択します。標準エラー出力に経過報告を
送ります[デフォルトでは"静かに"走ります]。

-X -Y 図の原点を (x-shift,y-shift) だけ動かします。値の
前に a を付けると絶対座標を表します; デフォルト
 (r) で図の原点が元に戻ります。

-Z カラーエントリーごとにカラーバーの幅をファイルで与
えます。デフォルトでは、エントリーの幅は色の範囲に
スケールされます。すなわち、 z = 0-100 は z = 100-150
 の2倍の幅を与えます(-Lも参照)。

-c 図のコピー枚数を指定します。[デフォルトは1]

用例

       垂直なカラースケール(長さ7.5cm; 幅1.25cm)を幅6インチ、高さ
4インチの図の右側に付けます。陰影を用いて、背景色と前景色を
示し、5単位ごとに目盛りを入れます。

psscale -D6.5i/2i/7.5c/1.25c -O -Ccolors.cpt -I -E -B5:BATHYMETRY:/:m: >> map.ps


メモ

       cpt ファイルが不連続で陰影を用いないとき、カラーバーは多角
形を用いて描かれます。それ以外のすべての場合には画像を用い
て描かれなければなりません。カラープリンターによっては、同
じ RGB 値を与えても、これら2通りの方法で微妙に色が違ってく
ることがあります。


関連事項

       gmt(l), makecpt(l), grd2cpt(l)



1 May 2003 PSSCALE(l)

Man(1) output converted with man2html